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二大政党に埋没懸念、比例区に重点 共産・社民・公明

2009年8月24日19時4分

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 自民と民主の二大政党での政権選択が焦点となる衆院選で、埋没を避けようと他党が懸命のアピールを続けている。力を入れるのは比例区だ。他党との違いを示したり、逆に選挙協力を駆使したりして、票の上積みを図っている。

 「前回、僅差(きんさ)で逃したこのブロックは、どうしても勝たなければならない」。今月上旬、8年ぶりに富山県を訪れた共産党の志位委員長は、語気を強めた。

 共産党は03年衆院選で比例北陸信越ブロックの議席を失い、前回衆院選で約7千票足りずに議席を取り戻せなかった。今回、比例票を増やすため、富山県の3小選挙区のうち、候補者を立てるのは1区のみ。2、3区の党員らは比例区に専念する。

 18日の候補者の出陣式。反保直樹・党県委員長は「民主党が伸びており、県内4万票の目標には、まだ届いていない」と比例区での引き締めを求めた。党の存在感を示すため、後期高齢者医療制度や労働者派遣法に一貫して反対した党の姿勢をアピールする方針だ。

 比例区に力を入れるのは社民党も同じ。過去4回守ってきた1議席を今回も目指す東北ブロック。岩手県では1区と4区の候補者が比例票を掘り起こすため、候補者がいない2、3区も回り続けてきた。「平和、生活を前面に第3極の必要性を訴える」と本宮秀孝・県連合選対委員長は話す。

 青森県では、候補者のいない小選挙区で、表に党の主張、裏に民主候補の写真を載せたリーフレットを配っている。民主には候補を支援する代わりに「社民党にも一定の比例票を確保してもらう」(党県連合幹部)。一方で、党員には民主と社民の政策などの違い13項目を列挙した資料を渡し、有権者への説明に回ってもらっている。「自民党からは離れたけれど、民主党は嫌という人が社民党にきている」

 一方、政権与党の公明党は、自民党との票のバーターに期待する。過去3回続けて3人が当選してきた南関東ブロック。「各選挙区5千票を目安にしてほしい」。公明党千葉県本部の吉野秀夫選対委員長は7月末、自民党県連から小選挙区候補への推薦を要請されると、引き換えに自民党支援者の名簿提出を求めた。

 民主への風で今回は3人当選が微妙な情勢という。「協力の度合いによっては推薦しない」と揺さぶり、自民党県連幹部は「全陣営が名簿を提出したようだ」。

 自民陣営のある幹部は「名簿の記載者を公明は1軒ずつ回り、比例で支援を呼びかけている」と打ち明ける。別の候補者の選対幹部は「小選挙区で公明に協力してもらわないといけないので、比例は仕方がない」と複雑な表情だ。

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