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社民・国民新の幹部ら、必死の戦い 民主旋風で埋没懸念

2009年8月26日23時3分

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 「民主党圧勝」の観測が強まる中で、社民、国民新両党の幹部らが難しい戦いを強いられている。勝てば民主党との連立協議が待ち受けているが、予想を超える「民主党旋風」の中で、埋没してしまうのではないかという危機感が広がる。有力議員が落選すれば党全体の影響力が低下するだけに、両党とも懸命だ。

 比例票が民主党に流れるのではないか――。社民党内では、そんな懸念が急速に広がっている。民主から推薦を受けた小選挙区候補の多くが、民主への追い風に乗ろうと社民党色を薄めているため、比例票を増やす相乗効果が薄れてしまうというわけだ。

 そのため、幹部らは比例復活当選の期待を捨て、選挙区で勝ち抜かざるをえない。3党共闘の要を担ってきた重野安正幹事長(大分2区)の相手はこれまで3戦全敗の強敵・衛藤征士郎氏(自民)。県内では過去に民主、社民両党が対立したこともあったが、今回は共闘を強める。

 逆に民主党との対決色を強めているのは、阿部知子政審会長(神奈川12区)だ。候補者調整がつかず、民主候補と競合。街頭演説では、民主が掲げる高速道路無料化を「ばらまき」と批判する。

 国民新党も、代表と幹事長の当落が焦点だ。民主に支持が集中し、比例区での議席獲得は「厳しい」と幹部。綿貫代表は比例北陸信越ブロックの単独候補。「政権交代」のフレーズは「民主に票が流れるだけ」(陣営幹部)なので封印し、郵政関係の団体の支援を得て戦う。

 逆に、05年には比例区で復活した亀井久興幹事長(島根2区)は民主党との共闘を鮮明にし、政権交代を訴える。相手は「王国」と言われる強固な組織を持つ元首相の弟、竹下亘氏(自民党)だ。今月20日には民主党の鳩山代表が応援に訪れ、亀井氏は「鳩山代表とは深い友情関係」とつながりを強調した。

 社民党は「民主党を説得して労働者派遣法の改正案などをまとめた」(福島党首)、ベテランぞろいの国民新党は「民主党は政権で権力を駆使する経験がない人ばかり」(亀井静香代表代行)と存在意義をアピールする。だが、政権交代後のことよりも、選挙戦に集中せざるを得ない状況だ。(南彰)

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