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自民劣勢、首相イライラ 演説で「政治はバクチでない」

2009年8月27日3時0分

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 「現状は確かに厳しいかもしれないが、まだまだ十分に挽回(ばんかい)できる可能性がある」。26日、愛知県で街頭演説をした麻生首相は移動中の新幹線で安倍元首相と会談し、総選挙の情勢をこう分析。大苦戦が伝えられるものの、最後まで票の掘り起こしに全力であたることを確認した。

 首相はこの日、愛知から岐阜、滋賀各県を回り、6カ所で演説。これまでは冒頭で、党内の結束の乱れや弱者への配慮不足を「おわび」するのが定番だったが、攻めの姿勢を示そうと景気対策の実績アピールから始め、「私たちは間違いなく保守党だ」と訴えた。

 だが、選挙中盤をすぎても劣勢は変わらない。さすがの首相も焦りを隠せず、25日の演説では「政治はバクチじゃない。ちょっとやらせてみようなんて。ことの優先順位が分かっていない人が多すぎる」。有権者へのいらだちすらのぞかせた。

 逆風の強さに与党内では悲鳴があがる。首相周辺は「民主優勢が報道され、揺り戻しがあるかと思ったが(有権者は)勝ち馬に乗っている」となげく。公明党幹部も「この逆風はすごい」と絶句する。

 応援演説で全国を回っていた看板閣僚も、自身の選挙が危ないとみて急きょ地元入り。野田消費者行政相は25日の会見で「申し訳ないけど、これまであった予約は全部キャンセルして、あとは最終日まで岐阜にとどまる」と宣言した。

 一方、民主党は手綱を緩めようとしない。岡田克也幹事長は26日、山形市内で記者団に「300議席超」の予測について、「どこでそんなに勝つのか教えてもらいたい。手応えはあるが、ほとんどの選挙区が激戦だ。最後の2、3日でいくらでも変わりうる」と引き締めた。

 民主党が単独で衆院の3分の2の320議席を得れば、福田、麻生両政権が繰り返した「衆院再可決」ができる。これを有権者が嫌って揺り戻しが起こるのではと党幹部らは警戒。鳩山代表は広島県東広島市での街頭演説でこう訴えた。「(与党は)3分の2(による衆院再可決)を一体何度行使したのか。私たちは政権を取れば、数の暴力で何でもかんでも強引に物事を決めることは一切しません。どうぞ安心して力をお貸し願いたい」

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