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東京流?投票所にBGM 歌詞つきはNG、ショパンも…

2009年8月29日18時11分

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 東京都内の選挙の投票所で、実はBGMが流れているのを知っていますか? お堅い雰囲気を和らげようと、都内では23区を中心に15〜20年ほど前から続いている。しかし、担当者は異口同音に「気づく人はほとんどいない」。総選挙の投票日である30日も21市区で実施される予定だ。

 都や区の選挙管理委員会によると、実施しているのは23区のうち15区、多摩26市では6市。曲目はクラシックや映画音楽、川のせせらぎといった環境音楽がほとんどだ。

 「リラックスして投票して欲しい」(羽村市選管)との気持ちを込めて選曲した結果だが、一日中聴かされる職員にとってはつらいようだ。「眠くなるので勘弁してと、よく言われる」(千代田、港、中野区)。

 そもそもBGMは、特定の候補や政党を連想させる可能性があるとの理由で、歌詞のない曲ばかり。世田谷区選管の担当者は「ナイトフィーバーと歌えば『内藤さん』と聞こえるかも知れない。日本語でなくてもイメージできる言葉が隠れているから」と一例を挙げて解説した。

 同区ではさらに、過去に歌詞のないリズム感あるJ―POPのような音楽を流したところ、この時立候補していたタレント候補をイメージさせるとクレームがつき、中止したこともあるという。

 無難なはずのクラシック音楽にも「盲点」があった。ショパン作曲のピアノソナタ第2番第3楽章、かの有名な「葬送行進曲」が以前、北区の投票所で流れた時は職員があわてて止めたが遅かった。「葬式じゃない」と有権者にこっぴどくしかられたという。

 足立区選管は今年7月の都議選で初めて、若手男性デュオが歌う区の温暖化防止テーマソング「君と僕と青空の歌」を流した。荒木浩二係長が耳が痛くなるほど曲を聴き、候補者の名前が空耳で聞こえない、と判断した。今回の総選挙はそれらの準備が間に合わず歌詞入りの曲は流れない。代わりに「愛」をテーマに選んだ曲が出迎えてくれる。(須藤龍也)

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