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「鳩山首相」誕生へ 小沢氏の処遇「決めていない」

2009年8月31日2時29分

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写真当選の名前に笑顔で花をつける民主党の鳩山代表=31日午前0時49分、東京都港区の党開票センター、中田徹撮影写真当選者の名前のバラつけを、鳩山代表に促す小沢一郎代表代行=30日午後9時34分、東京都港区の民主党開票センター、飯塚悟撮影

 民主党は96年の結党から13年、5度目の衆院選挑戦で初めて政権の座につく。鳩山代表は31日未明の会見で「国民が勇気を持って政権交代を選んだ。国民が主役となる政治をつくりあげなければならない」と語った。

 閣僚人事については「首相指名の前に流れができるのは好ましくない。一気に首相指名後に決める」と語った。当初は31日中にも官房長官、幹事長など骨格を内定する方針だったが、人事をめぐる党内の混乱を避ける狙いがあるとみられる。当面は小沢一郎、菅直人両代表代行や岡田克也幹事長ら党三役で政権移行作業を進める意向で、30日夜も三役で段取りを協議した。

 民主党は参院では単独過半数を持っておらず、社民、国民新両党に対し、岡田氏が31日中にも連立政権樹立に向けた協議を呼びかける。社民党は30日、三役で協議し、民主党から打診があれば連立協議に入る方針を確認。福島党首は記者会見で「連立に入る可能性は極めて高い」と述べた。ただ、国民新党は綿貫代表、亀井久興幹事長がともに落選しており、態勢が整わず協議入りが難航する可能性もある。民主党は両党に加え、選挙協力をした新党日本、新党大地にも政権入りを呼びかける見通しだ。

 人事の焦点は、選挙責任者として総選挙を圧勝に導き、影響力が一層強まりそうな小沢氏の処遇だ。民主党内では、西松建設からの違法献金事件で秘書の裁判が決着していない小沢氏は入閣せず、来年夏の参院選に向け選挙対策を担う幹事長に就任するとも取りざたされている。

 しかし、小沢氏を党の要に据えた場合、内閣と党の二重権力構造になるとの懸念が党内には根強い。小沢氏を代表代行に留任させ、幹事長には岡田氏の留任も含め別の実力者を起用する可能性もある。鳩山氏は小沢氏の処遇について、30日夜のテレビ番組で「まだ決めていない」としたうえで、「チーム民主として全員野球で取り組む」と述べ、二重権力との懸念は当たらないとの考えを示した。

 閣僚人事では、鳩山氏は財務相、外相に民間人でなく現職の国会議員を起用する方針を表明している。首相直属で予算編成を主導する国家戦略局の担当閣僚も焦点になる。

 与野党は近く各派協議会を開き、首相指名選挙を行う特別国会の召集時期などを協議する。鳩山氏は9月下旬に米国で開かれる国連総会やG20(金融サミット)に出席し日本の政権交代を国際社会にアピールしたい考えで、特別国会は14日から始まる週に開かれる公算が大きい。

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