東京1区で落選し、支持者に頭を下げる与謝野馨氏=30日午後11時47分、東京都新宿区、諫山卓弥撮影
激戦区の東京1区では、麻生内閣で要職を務めた現職大臣の自民前職、与謝野馨氏(71)は比例で復活当選したものの、小選挙区では民主元職の海江田万里氏(60)に敗れた。「2年前の参院選で自民党に対する気持ちの離れはすでに始まっていた。機敏に対応できなかったことが、全国的な敗北につながった」と、淡々と支持者に語った。
街頭演説よりも、夜の個人演説会を重視。実績を支持者に丁寧に訴えた。政策通として知られるが、「自分がこれまでどういった姿勢で政治に取り組んできたか語りたい」と、熱っぽく自らの政治家観を語る場面もあった。
くまなく築きあげた後援会の引き締めをはかり巻き返しを狙ったが、選挙区内に急増する高層マンション群の新住民への浸透に苦戦した。