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鳩山民主 中国は「アジア重視」に期待

2009年8月31日3時42分

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 【北京=坂尻顕吾】中国はアジア重視を打ち出した民主党の外交・安全保障政策を歓迎している。首相の靖国参拝反対、非核三原則の堅持などを取り上げて、「民主党政権の成立は中国にとってグッドニュースだ。小泉政権時代に中日関係をぎくしゃくさせた歴史認識問題は下火になる」(楊伯江・中国現代国際関係研究院日本研究所長)との受け止めがもっぱらだ。

 ただ、鳩山代表がかつてチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世と会見するなど、中国の少数民族問題や台湾問題に対する民主党の姿勢には懸念もある。中国社会科学院日本研究所の王屏・研究員は「課題によっては、民主党は自民党よりも先鋭的な姿勢で問題提起をするのかもしれない」と語る。

 一方、日本の二大政党化には疑問を投げかける見方が多い。楊氏は「民主党には連合など固有の支持団体があり、無党派層からの支持もあっただろう。だが、今回の総選挙は自民党系業界団体の支持を『蚕食』した面が大きかったのではないか」と指摘する。中国社会科学院日本研究所の高洪・副所長も「民主党は政権を取った後、第2の自民党になりはしないか」と話す。

 いずれも自民、民主両党の政治理念や基本政策に大きな違いはなく、相手の支持基盤を一時的に突き崩して支持を膨れあがらせただけ、との見方だ。日本の二大政党化に対する懐疑の念の背景には、中国自身が共産党の一党独裁を堅持しており、前向きな現象として受け止めたくない、という事情もうかがえる。

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