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政権交代で住人交代 衆院議員会館で引っ越し作業

2009年9月2日1時6分

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写真衆院議員会館の一室で、落選した自民党議員の引っ越し作業が進む=1日午前、東京・永田町、岩下毅撮影写真衆院議員会館の一室で、落選した自民党議員の引っ越し作業が進む。部屋には前回選挙で圧勝した時の新聞が残っていた=1日午前、東京・永田町、岩下毅撮影

 民主党が大勝した衆院選で、自民党を中心に多くの前職が落選した。東京・永田町の衆院議員会館では1日、退去にむけた引っ越し作業があちこちで進められた。

 第2議員会館7階のエレベーターホール前は、捨てられたファイルや本が腰の高さまで山積みになっていた。自民党の久間章生・元防衛相(長崎2区)の部屋では、秘書がポロシャツ姿で資料を段ボールに詰めていた。

 秘書は、「情勢が厳しく、覚悟はしていた。次の選挙に出るにしても出ないにしても、人とのつながりを大切にしていきたい」と話した。

 社民党の保坂展人氏(東京8区)が用意した段ボールは100箱。国土交通省が道路整備の啓発ミュージカルの費用を道路特定財源から支出していた問題の関連資料など、自ら入手した資料は党本部や地元事務所に移すという。

 落選した自民党の「小泉チルドレン」の一人も、朝から資料を旅行用バッグに詰め込み、「まるで夜逃げの気分です」。「チルドレンと呼ばれても、小泉改革の痛みを取り除こうと頑張ったんだけど」とぽつり。

 今回は落選と引退あわせて214人が議員会館から出ていく。衆議院事務局によると、新人議員を受け入れる前に改修や清掃作業が必要で、16日にも予定されている特別国会に間に合わせるにはギリギリの日程だという。

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