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民主政権目前、「駆け込み」天下り 農水・厚労OB2人

2009年9月2日3時5分

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 「官僚の天下りのあっせんの全面禁止」を掲げる民主党政権の発足を前に「駆け込み」とみられる2件の天下りが1日、明らかになった。

 事故米の不正転売事件をめぐって昨年9月に引責辞任した農林水産省の白須敏朗・前事務次官(58)は、同省が所管する社団法人・大日本水産会(東京)の会長に就任する。水産会が1日に開いた臨時総会と理事会で決まった。任期は2年で報酬は年1860万円。

 これまで会長だった元水産庁長官の中須勇雄氏(65)は03年6月に就任し、今年5月の総会・理事会で4期目の選任を受けたばかりだった。中須氏は「5月に退任するつもりで周囲に相談していたが、結論が出なかった。民主党政権の発足を意識したわけではない」とし、白須氏は「民間団体の自主的な選択で選ばれた」と話した。一方、農水省は「あっせんは一切行っていない」としている。

 白須氏については、6月に農林中央金庫の子会社が顧問に迎える案もあったが、野党の批判などで棚上げになった経緯がある。

 もう1人は、旧厚生省出身で前内閣府審議官の柴田雅人氏。8月29日付で厚生労働省所管の社団法人・国民健康保険中央会の理事長に就任した。

 柴田氏は旧厚生省の保険局企画課長などを経て、7月に内閣府審議官を退職。その後、同府経済社会総合研究所顧問を8月に辞め、同29日に国保中央会の理事長に就任。理事長職には過去にも同省幹部が就いている。

 今回の就任について同中央会は「天下りの定義にもよるが、今回は官民人材交流センターを通している」と説明。河村官房長官も1日の記者会見で「天下りの考え方が民主党と私どもで基本的に違う」と語った。

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