舛添厚生労働相は1日夜、東京都内で森元首相と会談し、28日投票の自民党総裁選出馬について「いろいろな人からいろいろと言われるが、自分は慎重だ」との考えを伝えた。「ポスト麻生」として知名度の高い舛添氏が有力視されていただけに、不出馬となれば総裁選の行方は混沌(こんとん)としそうだ。
関係者によると、舛添氏は「総選挙に敗れたことに対する責任は、共同で負わなければならない」と述べ、麻生内閣の閣僚として衆院選惨敗の責任は免れないとの認識を示した。森氏も「いま自民党総裁になっても総理になれる道は百%ない。来年は参院選もあり、そこも配慮しなければならない」と応じ、舛添氏の意向を尊重する考えを伝えたという。
総選挙翌日の31日、舛添氏は記者団から総裁選への対応を問われると「まったく白紙。きちんと敗因の分析をする。それからどういう風に自民党を立て直すか、一国会議員、一党員として考えないといけない」と語り、態度を明確にしていなかった。