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公明党の太田代表、正式に辞任表明 新代表は8日選出

2009年9月3日13時23分

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写真公明党本部に入る太田代表=3日午前、東京都新宿区、諫山卓弥撮影写真硬い表情で記者会見に臨む公明党の太田代表(手前)と北側一雄幹事長=3日午後、東京都新宿区、諫山卓弥撮影

 公明党の太田代表(63)と北側一雄幹事長(56)は3日午前の党常任役員会で、総選挙の歴史的敗北の責任を取って辞任することを正式に表明し、了承された。新代表は7日の中央幹事会で内定し、党大会に代わる全国代表者会議を8日に開いて選出する。16日召集の特別国会の首相指名では新代表に投票し、自民、民主両党とは一線を画す「是々非々路線」に転じる見通しだ。

 太田氏は常任役員会後に記者会見し、「選挙結果の責任はすべて私にある。代表の職を辞する」と表明。後任については「国会議員が務めるべきだ。野党という立場でのリーダーを考えなくてはならない。(来年夏の)参院選の勝利が大事だ」と語った。北側氏は「新体制でしっかり衆院選を総括し、9月には一定のとりまとめをしてもらいたい」と述べた。

 新代表の人選は、太田氏ら常任役員会メンバーを中心に水面下で進める。総選挙の比例単独で当選した井上義久副代表(62)や斉藤環境相(57)に加え、参院議員の山口那津男政調会長(57)や浜四津敏子代表代行(64)らの名前が挙がっている。支持母体の創価学会には、新代表に対し、10年間の自公連立政権を検証して新たな針路を示すとともに、参院選に向けて独自色を打ち出すアピール力を期待する声が強い。

 公明党は小選挙区単独で擁立した太田、北側両氏ら8人が全員落選。選挙前から10議席を減らす21議席にとどまり、太田、北側両氏は先月31日の会見で「責任を痛感している」と述べ、辞任する意向を示していた。

 太田氏は創価学会の青年部長などを経て、93年7月に衆院初当選。公明党の幹事長代行や国会対策委員長などを歴任し、06年9月、神崎武法前代表の後任の代表に就任した。

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