【小沢氏の幹事長起用】
――先ほど小沢代行と会談。内容について。
「私の方から、小沢代行に対して、『次期幹事長を引き受けて頂けないか』というお願いをした。『全力で支えます』と小沢代行、申されました。次の幹事長、小沢代行にお願いすることが決定したと言うことであります」
――このタイミングの要請というのは?
「やはりこれから、党務と、それから、いわゆる政府の中の意思決定、この二つを両輪としてしっかり回さなければならないと。来週になれば、いわゆる議長人事などもあります。決めていかないとならない部分も出てくるものですから、あんまり遅らせてはならないという思いがあった。やはり、小沢代行には、今回の総選挙、ある意味で、前代表としても、さらに代行としても、しっかりとがんばっていただいて、小沢代行のおかげで300を超える議席を得ることができたという思い。さらには、次の参議院の選挙が控えている。参院選においても、何としても民主党が勝利を収めなければならない。そして国民のための政治を作り出していくという意思をしっかりと持たなければいけないと言うことで、私としてはいずれかの時点で、小沢代行に幹事長をお引き受け頂きたいということを申し上げるつもりでいましたが、その選挙が終わってから、首相指名までが大変長いものですから、あまり長い間、党の人事というものも、いろいろと検討しなければいけませんから、まずはいわゆるヘソの部分の幹事長人事をまず決めなければいけないと、そう思っていた。そして、今日のタイミングになりました」
――他の党役員人事のタイミングは?
「それはこれからの話で、次期の幹事長中心にタイミングをはかっていくと言うことになります」
――「権力の二重構造」になるとの懸念もありますが。
「それは皆さんの勝手な解釈だと思うが、権力の二重構造というと、政府は私がトップで、まあ、党の代表という形だが、党務と政府の中の意思決定がある。幹事長は基本的にはすべて党務だから、政府の中に入って仕事をするわけではない。したがって権力の二重構造にはならない。これは確認したけれども、政策の決定はすべて政府の中でやるということも確認しました」
――岡田幹事長の処遇は?
「これから考えていきたいと思うが、当然のことながら、私は岡田幹事長には枢要な内閣のポストに就いて頂きたいなと心の中では思っていますが、まだその人事は時期尚早なので、申し上げる段階にない」
――枢要なポストとは、官房長官、財務、外務のポスト?
「その三つに入るかどうかは分からないが、党にとって大変重要なポストについてもらいたいと考えている」
――枢要なポストについても(特別国会が召集される)16日以降?
「基本的にはそう思っているが、しかしあまりにも期間が長すぎるという思いがあります。また準備期間も必要だと思っているが、現実に首班が指名されてから閣僚人事が決まるというわけだから、それまでの間、正式な決定はあり得ないということであります」
――与野党間協議は新しい幹事長が行うのか?
「そうではありません。次期の幹事長が幹事長として仕事をするには、それなりの機関決定が必要だから、それまでの間は、今の幹事長に仕事をしてもらうことになる」
――(一緒に党本部にいた)菅代行とは人事について話をされたのか?
「菅代行はいわゆる連立の協議がどうなっているのですかというおたずねで来られた。そこでたまたま来たものだから『私としては小沢代行に次の幹事長になって頂こうと考えている』と申した。菅代行もそのことに関しては『全く異存はありません』という話だった。また岡田幹事長にもその旨、電話で連絡した。『基本的に代表のお決めになることだから、異存はありません』ということでした」
――党役員人事について16日より前に決めることは?
「可能性としてあると思う。しかし、連動していますからね」
――小沢代行の起用は選挙を意識したのですか?
「それはそうです。党務が非常に重要ですからね」
――次の幹事長に国対委員長などの人選などを任せる考えは?
「代表が決めるべきものは代表が決める」
――閣僚人事を首相指名前に内定させることは?
「内定すると皆さんが鵜の目鷹の目で見ていますからね、それをどうかわそうかと今思っている最中です」
――政策はすべて政府内でということだが、どのように確認したか?
「どのようなやりとり……、『政策に関しては、新しい我々の政府が、すべて政府の中で意思決定、政策の決定をすると言うことになるから、私はそこには基本的にはかかわらない』ということを小沢代行は話された」
――西松建設による違法献金事件の影響を懸念する声もあるが、克服出来るか。
「十分できると思います」
――閣僚人事は小沢さんと考えるのか?
「組閣に関しては、かかわらない」