現在位置:
  1. 2009総選挙
  2. ニュース
  3. 記事

地方自民ガタガタ 国会議員ゼロ、参院選「戦えるのか」

2009年9月5日5時30分

印刷印刷用画面を開く

写真自民党全国幹事長会議では、党運営の不満を訴える地方の声が飛び交った=4日午後、自民党本部、河合博司撮影図拡大  

 衆院選の大敗を受け、自民党の地方組織に混乱が広がっている。各地で県連幹部が引責辞任し、国会議員が全員落選して後任が決められない県もある。「来年の参院選は戦えるのか」。党再生の見通しは立たず、不安が募るばかりだ。

 4日朝、秋田県議会の議員控室。自民党秋田県連の常任総務会が開かれ、鈴木洋一・県連会長が県議ら約25人を前に「責任を感じている」と述べた。鈴木会長はこの日、県連幹部に辞表を提出した。

 秋田県では、衆院選の三つの小選挙区で全員が落選。1人がかろうじて比例で復活当選した。参院議員は1人もいない。県選管によると、衆参ともに選挙区で自民党の国会議員が姿を消したのは、55年の自民党結党から初めてという。

 「負けた時だからこそ、まとまらなければ」。県連幹部らは慰留した。11日に再度、会長の進退や組織の立て直しについて話し合うという。

 山梨県連の清水武則幹事長も「金丸信(元副総裁)というとてつもない大物がいたが、いまや国会議員はゼロ」と嘆く。衆院選では三つの小選挙区で全敗。衆参両院で全議席を失った。1日の緊急会合で前島茂松・県連会長代行が辞任表明したが、新執行部は決められなかった。

 山梨県は金丸氏や中尾栄一・建設相らが輩出した「自民王国」。県連会長は慣例で国会議員が就いてきた。

 人選は難航が予想され、来夏の参院選(改選1)を危ぶむ声も上がっている。民主党は3選を目指す輿石東・参院議員会長を擁立する公算が大きい。「勝てる候補は見当たらない。新会長も簡単に決まらない」。中堅県議は嘆く。

 4日、東京・永田町の自民党本部で開かれた全国幹事長会議では、「知事も国会議員も全部民主。国と県をつなぐパイプ役がなくなった」(岩手)、「若返りを図って改革に邁進(まいしん)して欲しい」(滋賀)と地方から次々と悲痛な声があがった。

 「後出しじゃんけんなのに、マニフェストが民主よりわかりにくかった」(福島)。「政権運営や党の運営に国民からノーを突きつけられた」(沖縄)。党本部に対する不満も重なった。

 「医師会が白衣を着て街頭で民主党の応援をしていた」と衆院選を振り返る茨城県連の海野透幹事長は、「社会保障費の削減が大きく影響した。もう一回弱者への政策を見直してほしい」と党本部に注文をつけた。七つの小選挙区では1人しか当選しなかった。衆院選と同日にあった知事選でも推薦候補が大敗し、県連会長の山口武平氏(88)が辞任する意向を固めた。

 山口氏は87年から県連会長を務め、国会議員も頭を下げにいく「県政界のドン」。衆院選直後、山口氏は「(大敗は)おれ自身の問題ではない」と語っていたが、中堅県議や党員から「一般感覚とずれている」「このままなら党員を辞める」などの不満が高まり、態度を変えざるをえなかったという。

検索フォーム