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首相「バー、いつから行ける」来客まばら、たそがれ官邸

2009年9月5日15時3分

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 政権交代を前に、主の代わる首相官邸はひっそりとしている。すでに政策の司令塔機能は停止し、来客もまばら。ただ、麻生首相には重圧からの解放感もあるようだ。

 総選挙翌日の8月31日以来、官邸への来客は4日までの5日間で計21人と、選挙前の半分以下になった。外国首脳の来訪はブータンの首相1人で、省庁幹部も新旧防衛事務次官の交代のあいさつを含め、計3人にとどまる。

 首相は5日から7日まで、公務の日程は全くない。周辺で働くスタッフも手持ちぶさたとなり「本を大量に買い込んだ」という。

 民主党の岡田克也幹事長と直嶋正行政調会長が2日、河村官房長官に政権移行に向けた協力を要請し、外務省など一部の省庁は引き継ぎ作業に入った。だが官邸は「新政権で官邸の体制がどうなるかわからないし、引き継ぐ相手がわからない」(首相周辺)と動きがとれないでいる。

 選挙前、毎日1回あった首相の「ぶら下がり取材」も、選挙後はない日の方が多い。特別国会での首相指名選挙について問われ、「あなたが聞くべき相手は党幹事長。総裁ではありません」といらだって答えたこともあった。河村長官から今後も取材に応じるよう求められ、「丁寧にやるよ。ちゃんとした質問をすれば」と語ったという。

 首相は3日、総選挙で応援を頼んだ17の業界団体を回った。日本歯科医師会では「応援していただいたのに残念な結果で申し訳ない」と神妙だったが、実は選挙翌日には周辺にこう聞いていた。「ホテルのバーには、いつから行っていいんだ?」(石塚広志)

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