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《党首がゆく:みんなの党・渡辺喜美代表》お上頼みの世間 変えられるか

2009年8月26日

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写真出陣式を前に、栃木県那須塩原市の乃木神社で必勝祈願をした=水野義則撮影図

 夏の宵、あちこちで家の玄関が開け放しになっていた。花火屋があって、プラモデル屋がある。本屋の窓に張られた習字――「助け合い」。

 栃木県那須塩原市には、古き良きと言いたくなる日本の風景が残っている。

 そこからやって来て、渡辺は日本を変えるのだという。いの一番に「脱官僚」を掲げているのは、公務員制度改革への熱心な取り組みで知られたこの人らしくもある。

 だが「政治家主導か官僚任せか」は実は問題の一部でしかない。官僚支配とは「お上社会」、そのお上社会は霞が関より強大な「世間」と一体で出来上がっている。しがらみとしきたり、とかく異論は敬遠されがちな、ひと言でいえば「そういう決まりなんだから理屈を言うな」という世界である。

 その世間までを射程に収めての変革なら、ほとんど革命と言うに近い。お上に決めてもらうのでなく、私もあなたも自前で考え、意見を戦わせ、決めていく社会へ。そう考えれば、「みんなの党」の名も意味深長に響いてくる。

 「お上社会が日本人の精神文化に根ざしているとは私は思わない。当たり前の、一人前の自由社会にしたい」

 真の難関に向かって、出来たての新党でまずは波乱の総選挙をゆく。=敬称略(福田宏樹)

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