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《党首がゆく:新党日本・田中康夫代表》なれあいに容赦なく毒を盛る

2009年8月26日

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写真政党のCM撮影でフリークライミングに挑む=相場郁朗撮影図

 毒は毒でも、甘い毒を持つと自負する。「白昼堂々と乗り込んで、『あなたはおかしい』と言って正面からバッサリ斬(き)って差し上げる」。それが甘い毒だと自著に書く。

 容赦なくまき散らすから、敵もできる。

 熱烈歓迎で長野県知事になった。だが6年後には「鳴りやまぬ目覚まし時計を止めよう」といわれた。「脱ダム宣言」や入札制度改革、老人のデイサービスと乳幼児保育を合わせた「託幼老所」。その先進性は評価された。

 でも、県庁まで往復7時間の村に住民票を移して通勤したり、民主党の「次の内閣」に入閣したり、新党日本をつくったり。県民は驚き、戸惑い、真意をいぶかった。

 日々の活動を克明に週刊誌に載せる。通称『東京ペログリ日記』。「ペロペロ・グリグリしながら社会を憂い、けれども観客民主主義にとどまらず」が信条だという。

 党は05年の衆院選の比例近畿で1議席を得た。07年の参院比例区は、みずから全国8位、約46万の個人票をかき集めてもいる。

 こんどは、その参院の議席をなげうち、衆院をめざす。訴えるのは「脱しがらみ、脱なれあい」。なあなあ、まあまあの世の中に、まだまだ毒を盛ろうとしている。(編集委員・坪井ゆづる)=おわり

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