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《地殻変動:28》政権目前 民主、首長に「圧力」

2009年8月27日

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 衆院選の終盤を迎えても民主優勢は揺るがず、政権交代をにらんで首長らをめぐる動きも慌ただしさを増している。

 山形市内のホテルで24日開かれた民主元職の個人演説会。吉村美栄子知事(58)が応援演説で、東北6県の知事が集まったこの日の会合の話題を披露した。「ほかの知事さんに、選挙はどうですかと聞いたら『圧勝だよ』。その一言。宮城県知事さんは『負け戦だ』。所属するところが違うんですね」。自民の苦戦ぶりをユーモラスに伝え、約1千人が集まった会場をわかせた。

 吉村氏は1月の知事選で連合や民主などの支援を受け現職を破った。ただ、民主県議はいま1人もおらず、最大会派の自民などに配慮して衆院選では「支持政党は表明しない」と言い続けてきた。その吉村氏が元職支持を表明したのは22日。地元紙は「民主300議席」という情勢分析記事の隣、1面で報じた。政権交代が見えてきたことが「吉村氏の背中を押した」と元職陣営の幹部はみる。26日、山形入りした岡田克也幹事長は「大変ありがたい」と語った。

 政権政党である自民のくびきを逃れて、地方議員も動く。

 青森県議会の会派「民主党」は公示後、自民会派だった県議1人の会派入りを決めた。別の会派からも2人が加わっており、民主党は10人に。新メンバーの一人、山田知(さとる)県議(39)は「県政での立場は民主党と違ったが、政権交代はより重い」と決断した。見据える先は2年後の県議選だ。今回の動きを足がかりに「風が続けば新人擁立も」ともくろむ。

 大勝も予想される勢いをかって、民主陣営は「圧力」を強めている。

 福岡7区の民主新顔の選挙対策本部長をつとめる大久保勉参院議員(48)が24日、西原親(ちかし)・みやま市長(71)のもとを訪れ、「民主が政権をとったら地元の首長と親しくするのが一番だ。首長と代議士の関係は対等にします」と説いたうえで、こうクギを刺した。「私どもとの関係がうまくいかないと市民に迷惑がかかる。中立でいていただきたい」

 西原氏をはじめ7区にある10市町村の首長は、閣僚や党三役を歴任した自民前職の各地で行われた出陣式に出向いていた。大久保氏は26日も八女、筑後両市で市長に面会し、民主新顔の決起集会に、市長は無理なら代理人として妻や副市長らの出席を求めた。「警告でも切り崩しでもない。与党が代わるので事前準備が必要なのです」

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