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「岸家」の本丸、攻める原田・木佐木氏 田布施で舌戦

2010年7月4日

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 参院選山口選挙区(改選数1)に立候補している3氏が選挙戦中盤、岸信介、佐藤栄作両元首相を輩出した田布施町に相次いで入った。自民現職の岸信夫氏(51)は信介氏の孫で、今も「岸家」を守る。民主新顔の原田大二郎氏(66)も幼少期を過ごした同町を「ふるさと」と位置づける。共産新顔の木佐木大助氏(55)は、両元首相が進めた安保政策を批判した。「宰相の郷」で3人の舌戦を追った。

【候補者一覧】山口選挙区

■地元有力者、応援次々

 「今日はほんとに地元に帰ってきたなあ、という気分になってます」。6月28日夜、町商工会館で開かれた岸氏の個人演説会。豪雨の中、会場をぎっしり埋めた約200人の聴衆を前に、岸氏は「郷土を誇りに思っている」と力を込めた。

 応援に訪れた兄の安倍晋三元首相(55)も「田布施町あっての岸信夫」と強調し、6年前に岸氏が初めて立候補を決意した当時を「岸家の源流、田布施から山口県、地域のために何かしたい、という思いが強かったようだ」と振り返った。

 長信正治町長(63)は「国道188号の整備など、岸先生にご相談し、国との連携を取っていただいている。田布施をよくするために、国会で再び活躍してもらいたい」と応援演説。選対副本部長の吉井利行県議(62)も「地元の中の地元、田布施で圧倒的な勝利を」と檄(げき)を飛ばした。

 町長、県議といった地元の有力者が自民の岸氏を支援する姿は、岸信介、佐藤栄作両元首相の時代から続く自民党の支持基盤の強固さをうかがわせる。一方、町内には、過去のしがらみや地縁に縛られない新住民も増えてきた。昨夏の衆院選比例区では、町内の得票で初めて民主が自民を逆転するなど、政治風土に変化の兆しもみられる。

■「熊毛っこ」アピール

 1日午後、田布施町の大型スーパー前。原田氏に、一人の女性(68)が1枚の古びたモノクロ写真を見せた。写真には高校時代の原田氏と女性らの姿。同じクラブだったという女性が「覚えていますか」と声をかけると、原田氏は「懐かしいな」とギュッと手を握った。

 田布施と平生の境にある熊毛南高を卒業後、長く地元を離れていた原田氏にとって、幼少時代を過ごした田布施や平生などは、数少ないゆかりのある地域。特に、田布施町の城南地区では4歳から小学校1年までを過ごし、父親は城南小の校長も務めたという。この日、応援演説に駆けつけた長島昭久・防衛政務官が「敵地のど真ん中」と表現したのに対し、原田氏は「私は熊毛っこでーす」とアピール。聴衆の「がんばって」の声援には、手を振りながら「ふるさとの声が聞こえてきました」とこたえた。

■元首相主導の安保批判

 「密約があった、あの安保条約の改定から、もう50年であります」――2日午後。公示後初めて田布施入りして、街頭でマイクを握った木佐木大助氏が切り出したのは、普天間飛行場の移設問題と絡む日米関係。同町が輩出した岸、佐藤両元首相とかかわりが深い問題を正面切って取り上げた。

 木佐木氏は普天間問題を巡って、「ご当地の参院選の自民党現職の方も安保絶対論者で、いまだにもって日米合意推進」と指摘。昨夏の衆院選山口4区で争った安倍元首相の名も挙げて、「いつのまにか安保条約を日米同盟という言葉にすり替えてきた。アメリカとは従属したような関係だ」などと自民党を批判。

 返す刀で民主党の消費増税議論にも触れ、「暮らしも地域の経済も壊滅的な打撃に追い込まれる」などと訴えた。(福家司、小暮純治)


候補者データベース

主な政治日程

6/16(水) 通常国会閉会
6/24(木) 参院選公示
7/11(日) 参院選投開票

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