現在位置:
  1. 2010参院選
  2. 地方ニュース
  3. 山形
  4. 記事

〈戦いの構図:下 第三極〉新党の波 県内にも

2010年5月22日

印刷印刷用画面を開く

このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真日本創新党が公認候補を発表した記者会見に臨む斎藤弘氏(中央)=13日、東京都港区

 みんなの党公認で山形選挙区に立候補する元米沢市議の川野裕章氏(50)が、16日に米沢市で開いた記者会見。同席した同党の渡辺喜美代表は「自民や民主に失望した人が行き場を失い、閉塞(へいそく)感が生まれている。第三極の選択肢を提示するのは我々の使命だ」と強気だった。

 支持率が低迷する民主党や自民党を尻目に、「脱官僚」「地域主権」などのわかりやすい政策で支持率を伸ばしているのが、みんなの党だ。朝日新聞の5月の世論調査では、支持率が前月比2ポイント増の9%で、民主、自民に次ぐ3番手につけた。

 県内には4月、酒田、米沢両市に支部が発足。両市で開いたタウンミーティングには、酒田に約100人、米沢には約300人が集まった。米沢会場は急きょ座席を追加するほどの盛況ぶり。酒田では直後に党のサポーターの申し込みが10件以上あるなど、非民主、非自民の「受け皿」として、じわじわと存在感を浸透させている。

    ◇    ◇

 国政で相次ぐ新党の動きは、県内の選挙戦の構図にも変化をもたらしている。13日には、前知事の斎藤弘氏(52)が財政再建や教育の再興などを掲げ、比例区に日本創新党から立候補すると表明した。

 ただ、県内の新党人気は未知数だ。みんなの党は昨夏の衆院選比例区で、約3万2千票を獲得した。しかし県内に支持基盤はほとんどなく、「正式な党員はまだ3人だけ」(川野氏)。あくまで個人のつながりや無党派層が頼りだ。酒田支部長の佐藤丈晴・酒田市議も「ハードルはまだまだ高い」と認める。

 敗れたとはいえ、昨年1月の知事選で投票総数の半分近い約30万票を獲得した斎藤氏も、今回は「組織を持った旧来型の選挙とは違う運動を展開する」と手探りで戦いに臨む。

 既成政党側は、こうした動きの影響をまだ測りかねている。「みんなの党は専門店。総合的な政策を論ずる既成政党でないと大きな力になりえない」(加藤紘一自民県連会長)と冷静な見方がある一方で、「民主にも自民にも入れたくない比例票が、知名度のある斎藤氏に流れるのが怖い」(公明県本部の幹部)と警戒する声も漏れる。

    ◇    ◇

 2大政党と新党のはざまで、存在感アップに躍起なのは共産党だ。選挙区に挑む党県副委員長の太田俊男氏(56)の事務所開きを8日に山形市で行い、いち早く臨戦態勢を整えた。

 地域の医師会など「これまでトップに会えなかった」団体にも接触を図り、政権への不満の吸収に力を入れている。「有権者は新しい政治を探し求めている。その心をつかむ取り組みが必要だ」と本間和也県委員長。

 一方、鳩山政権で連立を組む社民党は、沖縄の普天間飛行場移設問題を巡り、民主との間に距離を置き始めた。県内では選挙区に候補を擁立せず、民主との選挙協力を模索するが、結論は先送り状態。独自候補で民主と競合する東北他県への配慮や、党が主張する「基地の県外移設」が壁となっているためだ。

 県連合は「連立の枠組み維持などの確証が得られなければ決められない」(広谷五郎左エ門代表)と中央の動向を注視する。

 審判が下る夏。県内にはどんな「風」が吹くのか――

 (笹円香、棟形祐水、中野龍三が担当しました)


候補者データベース

主な政治日程

6/16(水) 通常国会閉会
6/24(木) 参院選公示
7/11(日) 参院選投開票

携帯でも最新情報を

朝日・日刊スポーツ 選挙特集

移動中や職場でも選挙の最新情報をチェック。QRコードから携帯サイト「朝日・日刊スポーツ」の選挙特集にアクセス。