当選を決め、スタッフと握手する蓮舫氏=11日午後8時6分、東京都渋谷区、西畑志朗撮影
「税金の浪費をやめさせたいとの国民の声が高かった。しっかり期待に応えたい」。民主現職の蓮舫氏(42)は東京選挙区(改選数5)で当選確実の知らせを受け、渋谷区のホテルでこう語った。得票は170万票を超え、同選挙区で過去最高になった。
「事業仕分け」の中心メンバーとして注目を集め、菅直人内閣で行政刷新相に就任。圧倒的な知名度を生かし、公示後は党の選挙の顔として各地の応援に飛び回った。選挙期間中、東京で街頭に立ったのは5日間だけだが、演説すると聴衆が路上にあふれた。
演説では仕分けの成果を前面に据え、「国が信頼されるまで続けることが私の任務」と強調。事業仕分け第3弾の実施など、無駄削減の手法を具体的に語り支持を広げた。
キャスターなどを経て2004年参院選で初当選、6年で閣僚に上り詰めた。菅首相の「消費税10%」発言については「総理のメッセージが正しく届かなかった。議論を始めるとの設定は正しかったと思う」と表情を引き締めた。