朝日賞 - The Asahi Prize -  

贈呈式、5氏2団体に
朝日賞・大佛賞・大佛論壇賞・朝日スポーツ賞

受賞者

朝日賞を受賞した(前列左から)宝塚歌劇団・小林公一理事長、仲代達矢さん、小阪憲司さん、森和俊さん、(後列左から)宝塚歌劇団の龍真咲さん、飛鳥裕さん、憧花ゆりのさん、愛希れいかさん、大佛次郎論壇賞の今野晴貴さん、朝日スポーツ賞の東北楽天ゴールデンイーグルス・立花陽三社長=30日午後、東京都千代田区、井手さゆり撮影

 学術や芸術などで傑出した業績をあげた個人や団体に贈る2013年度朝日賞、優れた散文作品をたたえる第40回大佛次郎賞、政治・経済・社会などの秀でた論考が対象の第13回大佛次郎論壇賞、スポーツで優れた成果をあげた個人や団体を表彰する13年度朝日スポーツ賞の合同贈呈式と祝賀パーティーが30日、東京都千代田区の帝国ホテルで開かれた。

 朝日賞を受けた1団体と3人に正賞のブロンズ像と副賞500万円、大佛賞と論壇賞の2人に賞牌(しょうはい)と200万円、スポーツ賞の東北楽天ゴールデンイーグルスにはレリーフと200万円がそれぞれ贈られた。パーティーで、朝日賞の宝塚歌劇団から月組の4人が、華やかなショーを披露した。

 朝日賞の仲代達矢さんは「昨年81歳になりました。俳優人生もそろそろ……と思っていた時に賞をいただけて、まだもう少しやってみるか、という気持ちになりました」と笑顔で語った。同じく朝日賞の小阪憲司さんと森和俊さんは、長い研究人生を支えた妻や両親への感謝を交えてスピーチした。

 楽天の立花陽三球団社長は「田中(将大投手)がいなくて大丈夫かと聞かれるが、ダルビッシュ(有投手)が抜けても日本ハムは優勝している」と盛り上げ、連続優勝を誓った。

(2014年1月31日朝日新聞朝刊より)

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朝日賞4氏のスピーチ

◆総合力を深めたい 宝塚歌劇団

小林公一理事長

小林公一理事長

 歴史ある、栄えある賞をありがとうございます。今まで宝塚歌劇にかかわってこられた全ての方に感謝を申し上げます。

 100年の間、全て順風満帆だったわけではございません。太平洋戦争時には大劇場が閉鎖され、阪神・淡路大震災の時には劇場が損傷を受けました。娯楽の多様化などによる観客動員の低下など、さまざまな困難がありました。その時代時代のお客様、諸先輩方が必死に守ってこられたからこそ、今の宝塚があると思っております。

 後輩の人々にさらに進化した宝塚歌劇を引き継げますよう、今の宝塚歌劇の総合力を、ますます深めたい。「清く、正しく、美しく」の理念のもと、老若男女すべてのお客様に楽しんでいただける舞台を作っていきたい。伝統の力を継承し、変革の力を養い、挑戦する力を重ねていかなければならない。浮かれることなく、気を引き締めて、前に向かって進みたい。

 その中での朝日賞受賞は、我々が前に向かって進んでいく励み、糧になる。多くのお客様に楽しんでいただける舞台、多くのお客様に愛される生徒を世に送れますよう温かいご支援をよろしくお願いします。
     ◇
 たからづかかげきだん 宝塚歌劇100年の日本の舞台芸術への貢献



◆大師匠に近づいた 俳優・仲代達矢さん

仲代達矢さん

仲代達矢さん

 私は去年、81歳になりました。俳優の人生も、もうそろそろかな、と思う時期にこのすてきな賞をいただきまして、「よし! もう少しやってみるか」という気持ちになっております。

 私は今、無名塾という日本の演劇界で一番小さなグループをやっておりますが、かつては俳優座というところで27年間、厳しい俳優修業を受けました。もっとも愛のむちをくださった私の師匠、今は亡き(俳優、演出家の)千田是也が、やはりこの栄誉ある朝日賞をいただいております。そのとき私は、付き人として祝賀会に出た思い出があります。やっと大師匠に少し近づいたかな、と本当に喜んでおります。

 役者というものは一人では何もできません。いろんな出会い、作品との出会い、演出家との出会い、それから一番大きいのはお客さんとの出会いです。

 無名塾に移ってから40年ほどたちます。お客さんのおかげでもあり、全国の演劇鑑賞団体の方々の力で新劇を続けてこられました。この賞をかかげて一緒に喜びたいと思います。これからは役者とは何か、演ずることは何かということを一生懸命考えながら、やっていきたいと思います。
     ◇
 なかだい・たつや 長年の俳優活動と後進育成による演劇・映画界への貢献



◆患者さん2人 原点 精神科医・小阪憲司さん

小阪憲司さん

小阪憲司さん

 私のような一介の精神科の臨床医が、このような賞をいただくことは考えてもいませんでした。

 レビー小体型認知症の発見は、私が30代のころに診ていた2人の患者さんが元になっています。50代の女性と70代のおじいちゃんでした。昭和40年代半ばで、認知症がほとんど問題となっていなかった時代です。脳を見ると、大脳皮質の小さな神経細胞に、(たんぱく質の塊の)小体があることを見つけました。2人に同じ所見があってただごとではないと疑問に思い、研究することにしました。

 それはパーキンソン病で出るレビー小体と、見かけは違うが同じであるというのを1976年に論文にしました。英語で論文をほとんど書かない時代で、涙して書いたのを覚えています。レビー小体病という概念を提唱すると、欧米で次から次へと症例が報告され、レビー小体型認知症という名前になりました。

 まれな病気ではないですが、専門家でも診断できていない状況です。これではいけないと、10年ぐらい前から日本中で講演活動をやり、最近は知られるようになりました。研究をできたのも妻の支えがあったからで、感謝します。
     ◇
 こさか・けんじ 認知症全体の2割を占める「レビー小体型認知症」の発見



◆両親に三つの感謝 分子生物学者・森和俊さん

森和俊さん

森和俊さん

 朝日賞の第1回の昭和4年は坪内逍遥先生が受賞された年ですが、私の両親が生まれた年でもあります。この場を借りて、両親に三つ感謝を申し上げたいと思います。

 一つ目は、非常に丈夫な体に産んでくれました。研究の世界は非常に厳しい競争社会で、実験に励み論文を書いて、ハードワークでやってこられました。

 二つ目は、私の実家は決して豊かではなく、むしろ貧しい家でした。一生懸命働いて、それも26歳まで学校に通わせてくれました。

 最後の一つは、2人とも84歳でも元気で、介護の心配が無いことです。農業をやっていて、毎日倉敷の朝市に農作物を出荷して、元気でいてくれることです。

 私は小さい頃から研究者になりたいと思っていました。30歳の時に、アメリカで自分の力を試したいと思うようになり、テキサスのダラスに留学して研究を始めました。4年半いて今回の受賞理由にもある小胞体ストレス応答のセンサー分子と出合いました。

 この賞を励みに、より一層努力して、今日出席されている大隅良典先生のオートファジーのように大きな分野に発展出来るよう努力したいと思います。
     ◇
 もり・かずとし 細胞内の小胞体ストレス応答に関わるセンサー分子の解明

 

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2013年度 朝日賞 3個人1団体(計4件)に

 2013年度の朝日賞は次の3個人1団体(計4件)に決まりました。1月30日に東京・日比谷の帝国ホテルで贈呈式を行い、正賞のブロンズ像と副賞(1件500万円)を贈ります。(敬称略、順不同)

 朝日賞は、学術、芸術などの分野で傑出した業績をあげ、日本の文化や社会の発展、向上に貢献した個人・団体に贈ります。1929年に朝日新聞創刊50年を記念して創設、92年に朝日新聞文化財団が授賞事業を引き継ぎました。各界の推薦をもとに、財団と朝日新聞社の選考委員会が審議、決定します。第1回以来の受賞者は合わせて450人と27団体になります。

 ◇宝塚歌劇団
   宝塚歌劇100年の日本の舞台芸術への貢献
 ◇仲代 達矢さん(俳優)
   長年の俳優活動と後進育成による演劇・映画界への貢献
 ◇小阪 憲司さん(メディカルケアコート・クリニック院長)
   レビー小体型認知症の発見
 ◇森 和俊さん(京都大学教授)
   小胞体ストレス応答の解明

主催 朝日新聞文化財団

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