明日への環境賞
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| 四国カルスト高原に立つ風力発電の風車=高知県梼原町で、朝日新聞社ヘリから |
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| 総合時間を利用して、風車から電気ができる仕組みなど環境教育を実施し、人材育成を図っている=05年2月、梼原小学校で |
坂本竜馬が土佐藩を脱藩したときに通ったという山深い町だ。人口約4500人、山林が全体の9割を占める。
町は4年前、愛媛県境にある標高1300〜1400メートルの「四国カルスト高原」に600キロワットの風力発電所を2基設置した。これを環境保護とまちづくりのシンボルにし、森林認証の取得や千枚田オーナー制度などの環境施策を複合的に展開している。
風力発電所の設置費用は約4億5千万円。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)や電力会社からの補助金を受け、町は約2億6千万円を負担した。年間約4千万円の売電収益をいったん「町環境基金」に入れ、ほかの環境施策にあてているのが特徴だ。
たとえば、住宅用の太陽光発電システムの導入には1キロワットあたり20万円の補助金を出す。森林の間伐への交付金や高度浄化処理施設の費用などもある。
町森林組合は00年に、生態系や環境に配慮した森林経営にお墨付きを与える森林認証を取得した。
もともと梼原の名を全国に発信したのは、92年に始めた千枚田オーナー制度だ。「四万十」にちなみ、100平方メートルあたり4万10円で田んぼのオーナーになれる。95年には全国77自治体が梼原に集まり、「第1回全国棚田サミット」も開かれた。
厳しい立地条件をプラスに転換し、生き残りを図る。そんな戦略と意欲がうかがえる。
(2003/04/17)
- 高知県高岡郡梼原町
- 活動開始時期 2000年頃
- 会員数 約4500人(町人口)
- 現在の活動の概要および将来の予定
- 梼原の恵まれた自然(森、水、風、光)を活かした自然エネルギーの導入促進を図っている。森:木質バイオマスを活用した木屑炊きボイラーを設置して木材の乾燥を実施、水:梼原川の落差工を利用して小水力発電を予定。町立病院や町中の街路灯に利用可能、風:新たな地点で風況調査を実施中、光:町内の公共施設に太陽光発電を順次設置(現在まで13施設184KW) ゴミ、屎尿、木質を含めたバイオマスタウン構想および将来の新エネルギー導入構想を検討している。将来は、新エネルギーで町内の電気需要をまかない、梼原に住めば電気料金が半分で済むような街づくりを目指している(マイクログリッド構想)
- 受賞後に新しく始めた取り組み
- 「受賞その後」(2005年9月20日付朝日新聞より)
- 問い合わせ先
〒785−0695 高知県高岡郡梼原町梼原1444−1 - TEL:0889-65-1251 FAX:0889-40-2010
- ホームページアドレス
http://www.town.yusuhara.kochi.jp/ - (2005/07)
- ◆その他の第4回受賞団体
- * セイコーエプソン株式会社(長野県諏訪市)
環境保護をしっかりと経営の柱にすえ、生産工程を大胆に変えて目標を達成する手法で、オゾン層を破壊するフロンの全廃、地球温暖化を起こすガスの大幅削減などに取り組んでいる。 - * 特定非営利活動法人 気候ネットワーク(京都市)
地球温暖化防止に取り組む全国の個人や団体のネットワークの中心に位置し、市民啓発、調査研究、政策提言などで着実に成果を上げている。 - * 特定非営利活動法人 緑の地球ネットワーク(大阪市)
中国の黄土高原で長年、現地の人々と一緒に植林活動を続け、砂漠化防止や農民の暮らしの向上など、国際貢献に努めている。 - *全国合鴨水稲会(岡山市)
アイガモを利用した稲作の除草技術を確立し、わが国の有機農業の発展に大きく寄与するとともに、アジア諸国との交流を通じてアイガモ農法の普及と向上に努めている。




