大佛次郎賞・大佛次郎論壇賞

小説、ノンフィクション、歴史記述など幅広い分野で活躍した作家・大佛次郎氏は、朝日新聞紙上に「天皇の世紀」を連載中 に死去。その業績をたたえて、1973年に創設された「大佛次郎賞」は、その形式のいかんを問わず、優れた散文作品に贈られる。これに加えて、新世紀の幕 開けを機によりよい社会の創造を目指し、日本の政治・経済・社会・文化・国際関係等をめぐる優れた論考を顕彰すべく、2001年に「大佛次郎論壇賞」が新 設された。受賞者は以下の通り。(敬称略)         【→大佛次郎論壇賞はこちら】

大佛次郎賞

第42回(2015年)
金時鐘  『朝鮮と日本に生きる――済州島から猪飼野へ』(岩波新書)
第41回(2014年)
長谷川郁夫 『吉田健一』(新潮社)
第40回(2013年)
乙川優三郎 『脊梁山脈』(新潮社)
第39回(2012年)
水村美苗 『母の遺産――新聞小説』(中央公論新社)
第38回(2011年)
司修 『本の魔法』(白水社)
第37回(2010年)
渡辺京二 『黒船前夜―ロシア・アイヌ・日本の三国志』(洋泉社)
第36回(2009年)
石川九楊 『近代書史』(名古屋大学出版会)
第35回(2008年)
飯嶋和一 『出星前夜』(小学館)
第34回(2007年)
吉田修一 『悪人』(朝日新聞社)
最相葉月 『星新一 一〇〇一話をつくった人』(新潮社)
第33回(2006年)
田草川弘 『黒澤明VS.ハリウッド 「トラ・トラ・トラ!」その謎のすべて』(文藝春秋)
辻原登 『花はさくら木』(朝日新聞社) ※辻の「しんにょう」は点が二つ
第32回(2005年)
富岡多惠子 『西鶴の感情』(講談社)
リービ英雄 『千々にくだけて』(講談社)
第31回(2004年)
佐伯一麦 『鉄塔家族』(日本経済新聞社)
若桑みどり 『クアトロ・ラガッツィ 天正少年使節と世界帝国』(集英社)
第30回(2003年)
山本義隆 『磁力と重力の発見』(みすず書房)
第29回(2002年)
長部日出雄 『桜桃とキリスト もう一つの太宰治伝』(文藝春秋)
亀山郁夫 『磔のロシア スターリンと芸術家たち』(岩波書店)
第28回(2001年)
津島佑子 『笑いオオカミ』(新潮社)
萩原延壽 『遠い崖 アーネスト・サトウ日記抄』(朝日新聞社)
第27回(2000年)
安岡章太郎 『鏡川』(新潮社)
第26回(1999年)
高井有一 『高らかな挽歌』(新潮社)
丸谷才一 『新々百人一首』(新潮社)
第25回(1998年)
北杜夫 茂吉評伝四部作『青年茂吉』『壮年茂吉』『茂吉彷徨』『茂吉晩年』(岩波書店)
第24回(1997年)
中西進 『源氏物語と白楽天』(岩波書店)
中島秀人 『ロバート・フック ニュートンに消された男』(朝日新聞社)
第23回(1996年)
杉本秀太郎 『平家物語』(講談社)
山口昌男 『「敗者」の精神史』(岩波書店)
第22回(1995年)
小田久郎 『戦後詩壇私史』(新潮社)
中薗英助 『鳥居龍蔵伝』(岩波書店)
第21回(1994年)
亀井俊介 『アメリカン・ヒーローの系譜』(研究社出版)
吉村昭 『天狗争乱』(朝日新聞社)
第20回(1993年)
中村隆英 『昭和史1・2』(東洋経済新報社)
多田富雄 『免疫の意味論』(青土社)
第19回(1992年)
厳安生 『日本留学精神史-近代中国知識人の軌跡』(岩波書店)
小西甚一 『日本文藝史1~5』全5巻(講談社)
第18回(1991年)
大笹吉雄 『花顔の人-花柳章太郎伝』(講談社)
第17回(1990年)
富士川英郎 『菅茶山』(福武書店)
中村喜和 『聖なるロシアを求めて』(平凡社)
宮下志朗 『本の都市リヨン』(晶文社)
第16回(1989年)
西村三郎 『リンネとその使徒たち』(人文書院)
原田正純 『水俣が映す世界』(日本評論社)
第15回(1988年)
司馬遼太郎 『韃靼疾風録』上・下(中央公論社)
山田慶兒 『黒い言葉の空間』(中央公論社)
第14回(1987年)
山田晶 『アウグスティヌス講話』(新地書房)
第13回(1986年)
井出孫六 『終わりなき旅』(岩波書店)
加賀乙彦 『湿原』上・下(朝日新聞社)
第12回(1985年)
大江志乃夫 『凩の時』(筑摩書房)
三浦哲郎 『白夜を旅する人々』(新潮社)
第11回(1984年)
金石範 『火山島』全3巻(文藝春秋)
芳賀徹 『絵画の領分』(朝日新聞社)
第10回(1983年)
大江健三郎 『新しい人よ眼ざめよ』(講談社)
志村ふくみ 『一色一生』(求龍堂)
第9回(1982年)
鶴見俊輔 『戦時期日本の精神史』(岩波書店)
河合隼雄 『昔話と日本人の心』(岩波書店)
第8回(1981年)
阿部謹也 『中世の窓から』(朝日新聞社)
内田義彦 『作品としての社会科学』(岩波書店)
第7回(1980年)
朝永振一郎 『物理学とは何だろうか』上・下(岩波書店)
加藤周一 『日本文学史序説』上・下(筑摩書房)
第6回(1979年)
河盛好蔵 『パリの憂愁―ボードレールとその時代』(河出書房新社)
日向康 『果てなき旅』(福音館書店)
第5回(1978年)
近藤信行 『小島烏水―山の風流使者伝』(創文社)
高田宏 『言葉の海へ』(新潮社)
第4回(1977年)
堀田善衞 『ゴヤ』全四巻(新潮社)
丸山真男 『戦中と戦後の間』(みすず書房)
第3回(1976年)
陳舜臣 『敦煌の旅』(平凡社)
加藤九祚 『天の蛇―ニコライ・ネフスキーの生涯―』(河出書房新社)
第2回(1975年)
山川菊栄 『覚書 幕末の水戸藩』(岩波書店)
吉田秀和 『吉田秀和全集』(白水社)
第1回(1974年)
中野好夫 『蘆花徳冨健次郎』(筑摩書房)
梅原猛 『水底の歌』(新潮社)

大佛次郎論壇賞

第15回(2015年)
井手英策 『経済の時代の終焉』(岩波書店)
第14回(2014年)
遠藤典子 『原子力損害賠償制度の研究 東京電力福島原発事故からの考察』(岩波書店)
第13回(2013年)
今野晴貴 『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』(文春新書)
第12回(2012年)
大島堅一 『原発のコスト――エネルギー転換への視点』(岩波新書)
第11回(2011年)
服部龍二 『日中国交正常化――田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦』(中公新書)
第10回(2010年)
竹中治堅 『参議院とは何か 1947~2010』(中公叢書)
第9回(2009年)
広井良典 『コミュニティを問いなおす―つながり・都市・日本社会の未来』(ちくま新書)
第8回(2008年)
湯浅誠 『反貧困――「すべり台社会」からの脱出』(岩波新書)
第7回(2007年)
朴裕河 『和解のために』(平凡社)
第6回(2006年)
岩下明裕 『北方領土問題 4でも0でも、2でもなく』(中公新書)
〈奨励賞〉本田由紀 『多元化する「能力」と日本社会 ハイパー・メリトクラシー化のなかで』(NTT出版)
第5回(2005年)
中島岳志 『中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義』(白水社)
第4回(2004年)
ケネス・ルオフ 『国民の天皇――戦後日本の民主主義と天皇制』(共同通信社)
瀧井一博 『文明史のなかの明治憲法――この国のかたちと西洋体験』(講談社)
第3回(2003年)
篠田英朗 『平和構築と法の支配』(創文社)
小熊英二 『〈民主〉と〈愛国〉』(新曜社)
第2回(2002年)
池内恵 『現代アラブの社会思想-終末論とイスラーム主義』(講談社現代新書)
第1回(2001年)
大野健一 『途上国のグローバリゼーション』(東洋経済新報社)
〈奨励賞〉苅谷剛彦 『階層化日本と教育危機』(有信堂)
〈奨励賞〉小林慶一郎・加藤創太 『日本経済の罠』(日本経済新聞社)
〈奨励賞〉ジョン・ダワー 『敗北を抱きしめて』(三浦陽一・高杉忠明・田代泰子訳、岩波書店)