
舞台作品を総合的に展望し、優れた成果・業績を顕彰するため、2001年に創設されました。演劇、ミュージカル、ダンス、パフォーマンスなどを視野に入れ、多彩な才能が結集する舞台芸術の、新たな可能性の発掘をめざすものです。毎年1月から12月までの1年間に、日本国内で上演された舞台芸術が対象となります。各地の公演に幅広く目を配るため、全国の舞台関係者からの推薦を参考にしながら、7月(中間選考会)と12月(最終選考会)の2回の選考委員会で受賞を決定します。賞の内容は以下の通りです。
- ■グランプリ
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Grand Prix
年間のベストステージに対して
- ■舞台芸術賞
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Performing Arts Award
最も活躍がめざましかった個人・団体に対して
- ■寺山修司賞
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Shuji Terayama Award
将来が嘱望される新鋭で清新さあふれる個人・団体に対して
- ■秋元松代賞
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Matsuyo Akimoto Award
演劇を対象に芸術性と娯楽性を兼ね備えた作品・個人・団体に対して
- ■特別賞
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Asahi Special Award
長年にわたる功績や特筆すべき成果をあげた個人・団体に対して
- ■キリンダンスサポート
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KIRIN Special Grant for the Dance
受賞対象となったダンス作品の中から、原則1年以内の受賞作の再演をキリンビール株式会社が支援
*「グランプリ」の賞金は200万円。それ以外の各賞は100万円。
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グランプリ/舞台芸術賞/特別賞
「舞台芸術は、人間が集まって生きていくための力として始まった。それは人々が心を通わせあい、共同体の意志を確かめ合う、かけがえのない時間だった。
その精神は大地に屹立する一本の柱に象徴されるだろう。 人々はその存在を道標として集まり、その存在を心の拠り所として生きていく。
過去から現在、そして未来へと、舞台芸術の心が変らず受け継がれていくことを期待している」
安藤忠雄(建築家)
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寺山修司賞
「この中に寺山君がいる。階段を上って彼の懐に入ってもいい。彼もときどきは穴から出て階段を下りてくるかもしれない」
粟津 潔(グラフィックデザイナー)
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秋元松代賞
「『活きる』ことを大切にし、舞台に物事を生き返らせてほしい。見た人はそのエネルギーを持ち帰り、生活に息づかせるのだから」
辻村寿三郎(人形作家)
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第6回(2006年)選考委員(敬称略・50音順)
- 天野道映 (演劇評論家)
- 大笹吉雄 (演劇評論家、大阪芸術大学教授)
- 小田島雄志 (演劇評論家、東京大学名誉教授)
- 佐々木涼子 (舞踊評論家、東京女子大学教授)
- 森西真弓 (「上方芸能」誌編集長、立命館大学教授)
- 山田洋次 (映画監督)
- 山野博大 (舞踊評論家)
- 三浦昭彦 (朝日新聞社編集担当)
- 鈴木 繁 (朝日新聞東京本社編集局文化エディター)
受賞の記録