朝日舞台芸術賞

第6回(2006年)受賞者(敬称略)

■舞台芸術賞 


東京バレエ団「日本の歴史作り目指す」


 歴史的な作品を掘り起こし、かつ、現代の観客を楽しませる――。そんな意欲に満ちた昨年のラインアップだった。
 19世紀のロマンチックバレエ「ドナウの娘」は、長く上演が途絶えていた幻の名作を振付家ピエール・ラコットが復元。総勢80人以上の出演者が、壮麗な舞台を展開した。
 「ラコットは脇役のマントの裏地にまでこだわるほど、忠実で完成度の高い舞台を目指した。その期待に応えるのは、新作を作るよりもはるかに大変だった」と佐々木忠次代表はいう。
 「ディアギレフ・プロ」では、バレエ団初演となる「牧神の午後」「ペトルーシュカ」で、ニジンスキーらがバレエの革新を成し遂げた伝説の名演に迫った。
 19世紀のロマンチックバレエからベジャール、バランシン、ノイマイヤーら現代作品まで。佐々木代表は「これだけ幅広い作品を次々と上演する団体はほかにない」と自負、「世界には様々なバレエがあることを観客に知って欲しい」。
 創立以来の海外公演は30カ国、計668回に達した。パリ・オペラ座やロシアのボリショイといった本家本元で、東洋人が作り上げたバレエを見せてきた。多国籍集団とせず、日本人ダンサーを育てた理由はこうだ。「日本のバレエの歴史を築くこと、それが我々の目指したものですから」

〈東京バレエ団〉 64年創設、現在の団員は約90人。芸術監督は飯田宗孝。年間30〜50公演を行う。写真(長谷川清徳氏撮影)は「ドナウの娘」の舞台、中央左が斎藤友佳理、同右が木村和夫。



受賞の記録

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主催:朝日新聞 後援:テレビ朝日