手塚治虫文化賞

第6回マンガ大賞

第6回 | マンガ大賞 | マンガ優秀賞 | これまでの受賞の記録

マンガ大賞

井上雄彦 『バガボンド』(講談社、原作・吉川英治『宮本武蔵』)

《一筆一筆を最大限楽しんで》

 多大なる評価をいただき、身の引き締まる思いです。本当にありがとうございます。 白い紙の上に人間を生み出し、人生を描き出し、世界を組み上げていく。この素晴らしくも苦しい、そして楽しい創造の仕事に今この時も黙々と取り組んでいるすべての人々と、この賞を分かち合いたいと思います。漫画の表現は、手塚治虫先生をはじめ幾多の作家たちのひらめき、努力、勇気、挑戦によって、一つまた一つとその新たな道をひらき、そのたびに魅力的な作品が生み落とされてきました。その恵みは私の血となり肉となり、今この時代に作品を世に出していく力の源になっています。新しい何かをひねり出そうとする気持ちの支えとなってくれます。これからも一筆一筆を最大限楽しむべく、精進していきたいと思います。「バガボンド」がこれからどうなっていくのか、私も楽しみです。皆さんも楽しみにしていてください。


《井上雄彦》

 いのうえ・たけひこ。1967年、鹿児島県生まれ。88年に「楓パープル」で集英社「手塚賞」を受賞。89年『カメレオンジェイル』、90年から『スラムダンク』を週刊少年ジャンプ(集英社)に連載。バスケットボールを題材とした『スラムダンク』は大ヒット作となり、海外も含めた累計発行部数は一億を超えた。98年、週刊モーニング(講談社)で『バガボンド』の連載をスタート。00年、同作品で第24回講談社漫画賞、第4回文化庁メディア芸術祭漫画部門大賞を受賞している。02年6月に単行本第14巻を刊行。他に週刊ヤングジャンプ(集英社)に『リアル』を不定期連載中。

※受賞者プロフィールは当時のものです。