手塚治虫文化賞

第7回新生賞

第7回 | マンガ大賞 | 新生賞 | 短編賞 | 特別賞 | これまでの受賞の記録

新生賞

作・ほったゆみ 画・小畑 健 『ヒカルの碁』 (集英社)で囲碁という新たな題材に挑み、大きな反響を呼んだことに対して

《降って沸いたご褒美(ほったゆみ)》

 『ヒカルの碁』連載以前に、日本棋院が出版する月刊誌で漫画を描いておりました。囲碁界とのそういったおつきあいがあったおかげで、『ヒカルの碁』での取材はとてもやりやすかったものです。日本棋院の皆様には『ヒカルの碁』作品内での棋譜の選出や囲碁用語のチェックなどでもお世話になり、本当に感謝しております。

 5年前『ヒカルの碁』の元となる原作を週刊少年ジャンプの賞に応募した時は、まさか連載になるとは思ってもいず、連載が決定した時の重圧は大変なものでした。それでも、担当編集者と、小畑先生の描き出す魅力的な世界に導いてもらいながら、ここまでやってこられました。

 連載が終了した今、やっと肩の荷が降りた感じです。「新生賞」受賞は降って沸いたご褒美のようです。ありがとうございました。

《絵という手段で読者に伝える(小畑 健)》

 この度は名誉ある賞を頂き、本当にありがとうございます。囲碁の世界を全く知らない自分にどこまで絵が描けるのかという不安もありましたが、日本独特の様式美や静謐(せいひつ)さ、なににもまして、ほった先生の原作の面白さを毎週手にする度にこの世界をどんどん絵にしてみたいという衝動につき動かされ、最後まで描ききることができました。

 ほった先生の生み出したすばらしい物語を絵という手段で読者に伝える仕事を果たせた喜びと共に多くの読者に支えられたことと、この手塚治虫文化賞の「新生賞」に選んでいただいたことに感謝いたします。


《ほった・ゆみ》

 1957年、愛知県生まれ。85年に「まんがタイムファミリー」で漫画家(夫婦共同執筆)デビュー。87年、小学館ビッグコミック賞佳作入賞。ビッグコミックスペリオール、ビッグコミックフォアレディでの仕事を経たのち、「競馬アクション」をはじめとする競馬漫画誌数誌で作品を発表。原作は『ヒカルの碁』が初めて。同作品は00年小学館漫画賞受賞。また、囲碁の普及に貢献したとされ、大倉喜七郎賞をはじめ、囲碁界の数々の賞も受賞。大学生と高校生の2児の母。

※受賞者プロフィールは当時のものです。


《小畑 健》

 おばた・たけし。1969年、新潟県生まれ。85年下期の手塚賞(主催・集英社)準入選。89年、「週刊少年ジャンプ」より『CYBORGじいちゃんG』で漫画連載デビュー。その後、『アラビアン魔神冒険譚 ランプ◆ランプ』『力人伝説』『人形草紙 あやつり左近』を発表。98年より、『ヒカルの碁』の連載が開始、作画を担当する。同作品は00年小学館漫画賞受賞。また、囲碁の普及に貢献したとされ、大倉喜七郎賞をはじめ、囲碁界の数々の賞も受賞。

※受賞者プロフィールは当時のものです。