

《収集5万点、企画展も多彩》
本格的にマンガに取り組む初の美術館として、88年に開館した。江戸の版画や明治から昭和初期の風刺マンガ雑誌、現代の作家の原画など、収集した資料は5万点を超えている。
常設ギャラリーは年に4、5回展示替えをする。企画展も、「鳥山明の世界」「日本の漫画300年」「岡本一平展」「フランスコミック・アート」などを多彩に開催してきた。
開館最初の展示が「手塚治虫の世界」だった。「先生は自ら展示作品を選び、体がお悪いのに会場に何度か足を運んで下さった」と美術館担当室長の湯本豪一学芸員。その会期中、開館から約3カ月後に亡くなった。
「手塚先生の名をいただいたこの賞を励みとして、今後もマンガ文化に貢献していきたい」
マンガのほか、写真や映画など複製技術による芸術が同館の対象分野。考古・民俗資料も扱う。だが立地の悪さもあって、慢性的な赤字に悩む。施設の一部無料開放などを提言した識者らによる改善委員会の報告を受け、川崎市では利用者増に向けた施策を検討中だ。
「人気の高いマンガ・アニメ関連の展示は、大きな柱として一層力を入れていく」と湯本さんは話している。
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マンガの常設展示は現在、別の企画展のため休止中。次のマンガ関連展示は7月からになる。
《川崎市市民ミュージアム》

漫画の収集、展示、研究を行う専門の部門を設けて1988年11月に開館した。江戸時代から現代までの日本の漫画の歴史をたどる「日本の漫画300年展」をはじめ、「少女まんがの世界展」「アニメ黄金時代展」「フランスコミックアート展」「岡本一平展」等々の企画展を開催し、漫画文化を幅広く紹介、加えて常設ギャラリーでも、様々なテーマで漫画の展示を行ってきている。また、貴重な漫画資料も多数収集し、広く利用されることを目指している。
※受賞者プロフィールは当時のものです。