手塚治虫文化賞

第14回短編賞

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日本の風呂、古代ローマに衝撃

「テルマエ・ロマエ」 ヤマザキマリさん(エンターブレイン)

「テルマエ・ロマエ」

 古代ローマの技師が、現代の日本の風呂にたびたびタイムスリップし、銭湯のフルーツ牛乳や露天風呂などに衝撃を受けてローマの風呂を改革していく。日本の風呂文化に驚く主人公の大まじめなリアクションが笑いを誘う。

 意表をつくアイデアは、イタリア人の夫から聞かされる古代ローマのうんちくと、長い欧州暮らしで募る風呂への渇望から、「ごく自然に生まれた」という。

 「古代ローマには大浴場があったのに、現代のヨーロッパには銭湯もないし、いま住んでいるリスボンの家には浴槽もない。私は毎日、幼児用の浴槽に体を『ん』の字にしてつかっています」

 絵を学ぶため17歳で渡欧、イタリア暮らしを描いたエッセーマンガでデビューした。

©ヤマザキマリ/エンターブレイン

 「立派な道路や水道を残したローマ人たちのふだんの暮らしと、人情に厚い日本人のよさを、お風呂という共通の文化を通じて描いていきたい」


《やまざきまり》

ヤマザキマリさんヤマザキマリさん

 1967年、東京都生まれ。2008年から「テルマエ・ロマエ」を月刊コミックビーム(エンターブレイン)に連載中。