手塚治虫文化賞

第1回マンガ大賞

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マンガ大賞

藤子・F・不二雄  『ドラえもん』(小学館)

《受賞のことば(藤本正子さん=故藤子・F・不二雄氏夫人)》

 漫画を一生の仕事とした藤本にとって、人生の一番多感ないい時期に手塚作品に出あい、今、先生の名前の付いた賞を頂くことは最高の喜びだと思います。先生の尽きる事ない創作意欲、ジャンルの広さに感嘆し、尊敬してやまなかった藤本でした。

 ここ数年“ドラえもん”を書く事が生きる事でした。案の出ない時の辛そうな顔、書き上げた時のあのいい笑顔を思い出します。1970年に連載が始まり、今なお、“ドラえもん”をこんなに皆様が読んで下さるのは、雑誌、テレビ、映画の効果は勿論、彼の夢と真摯な創作態度があったからではないかと思っています。

 毎年、今頃長編ドラえもんを書き始める時期です。「今年はドラえもんは何処へ行くの?」「まだ決まっていない!」

 素っ気ない決まった会話がありました。今年は寂しいです。

※受賞者プロフィールは当時のものです。


《藤子・F・不二雄》

 ふじこ・えふ・ふじお。本名・藤本弘。1933年、富山県生まれ。小学校5年の時に安孫子素雄氏と同級になり、その後合作でマンガを描き始める。51年、『天使の玉ちゃん』でデビュー。54年に二人で上京し、“藤子不二雄”名義で『オバケのQ太郎』『パーマン』『21エモン』『キテレツ大百科』などを次々に発表。今回の受賞作『ドラえもん』(小学館)は4半世紀にわたって親しまれてきた代表作で、73年の第2回日本漫画家協会賞優秀賞をはじめ数々の賞を受けている。87年に安孫子氏とのコンビを解消してからは、“藤子・F・不二雄”として新たな活動を展開した。96年9月23日逝去。享年62。

※受賞者プロフィールは当時のものです。