手塚治虫文化賞

第2回特別賞

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特別賞

石ノ森章太郎 「マンガとマンガ界への長年の貢献に対して」

《漫画にすべてを注いだ四十年(小野寺利子さん=故石ノ森章太郎氏夫人)》

 主人が歩んできたこの四十年間は、あらゆることに興味を持ち、自分で歩き、そして見て、聞き、考え、漫画というジャンルに、その総てを注いできた歳月だったような気が致します。

 思えばまだ漫画というジャンルが、確立されていなかった、そんな時期から机に向かい子供の読む低俗な読み物という世間の固定概念を覆えそうと、必死に努力を重ねてきたことが、今こうして、また、このような形で主人の御尊敬している恩師でもございます手塚治虫先生の特別賞を評価して頂けたということは、私をはじめ、家族一同身に余る光栄の事と、大変喜こばしい限りでございます。

 本当に、どうも、有難うございました。


《石ノ森章太郎》

 いしのもり・しょうたろう。本名・小野寺章太郎。1938年、宮城県生まれ。51年「毎日中学生新聞」に四コマ・マンガを初投稿し入選。高校時代に「漫画少年」誌で『二級天使』を連載、卒業と同時に上京し、トキワ荘に入る。ナンセンス、SF、少女マンガなどに新鮮なアイデアと多彩な表現方法で幅広く活躍。67年『サイボーグ009』で第7回講談社漫画賞、68年『佐武と市捕物控』で第13回小学館漫画賞を受賞。71年原作を担当したテレビドラマ「仮面ライダー」が始まり大ヒット。88年『マンガ日本経済入門』で日本漫画家協会賞大賞。81年日本漫画家協会常務理事、94年マンガジャパン世話人代表などを務める。98年1月28日逝去。享年60。

※受賞者プロフィールは当時のものです。