「緑のバトン運動」 植樹用の苗木5300本が学校へ
子どもたちが1〜2年育て、東日本大震災の被災地へ植樹
みどりちゃんとバトンくん
子どもたちが学校で育てた苗木を東日本大震災の被災地に植樹する「緑のバトン運動」が始まりました。被災地のことを忘れず、寄り添う気持ちを持ち続けてほしいとの願いを込めた運動で、初めて募集した今年度は、全国38都道府県の小中高校など270校から、5312本の育成申し込みが寄せられました。苗木は1〜2年育ててもらい、津波で緑が失われた岩手、宮城、福島の沿岸部に植樹します。学校で育ててもらうミズナラなどの苗木は、夏休み前に各校に届き、子どもたちが大切に育てています。
「緑のバトン運動」は、朝日新聞社、森林文化協会、国土緑化推進機構の主催で、三菱商事協賛。苗木育成校は来年度以降も募集し、2016年度まで植樹を続ける予定です。宮城県岩沼市、女川町、岩手県田野畑村などへの植樹を予定しています。
京都市立衣笠中学校の生徒会メンバー
ポットから苗木を鉢に移す奈良市立田原小中学校の子どもたち
テレビ会議で長野県松川村の松川中学校の生徒と、被災地支援や苗木の栽培状況について話す神奈川県藤沢市の大庭中学校の生徒
今年度の応募校の一つ、京都市北区にある市立衣笠中学校(生徒618人)は、京都の伝統行事「五山の送り火」で有名な左大文字山のふもとにあり、1学年10本ずつ育てます。生徒たちはこれまでも被災地への支援について考えてきました。五山の送り火で使う予定だった松の薪(まき)から放射性物資が検出された際には、地元保存会に話を聞きました。福島県いわき市の市立小名浜第二中学校とは手紙や電話で交流してきました。生徒会役員の河原崎彩さんは「苗木を育てることでみんなの気持ちをつなげ、一緒に復興について考えていきたい」と話します。
夏休み前には、苗木が各校に届き、子どもたちによる世話が始まっています。ポットから鉢に植え替えをしたり、休み中は当番で水やりをしたり。被災地支援に子どもたちの夢が広がっています。一方で、埼玉県深谷市のように、市内の小中学校全校をあげて苗木の育成に取り組む自治体も複数あります。
さらにインターネットを使ったテレビ会議で、苗木育成校の生徒たちが遠く離れた育成校の生徒たちと被災地支援について話し合う試みが行われています。
<田原小中 被災地に贈る苗木植え替え> 2013年7月20日奈良版掲載
「緑のバトン運動」
主催 朝日新聞社、公益財団法人森林文化協会、公益社団法人国土緑化推進機構
後援 朝日学生新聞社
協力 公益財団法人ベルマーク教育助成財団
協賛 三菱商事
お問い合わせ先
朝日新聞社お客様オフィス 03・5540・7616
(受け付け時間 月曜〜金曜午前9時〜午後9時、土曜午前9時〜午後6時)








