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特集 教育、子育ての現場で - [いま先生は、子どもたちは]

朝日新聞社CSR報告書・会社案内「読者とともに 2011」

教育、子育ての現場で

 明日の日本、世界を担う人材を育てる教育や子育てはいま、どうなっているのでしょうか。様々な視点で伝え、支えます。


[いま先生は、子どもたちは]

「経営参加意欲」「責任感」「協調性」「公平な姿勢・態度」。東京都教委がつくった、校長が教師を業績評価する様式には、様々な「着眼点」が並ぶ

 「先生が大変なことになっている」。学校を取材している記者たちは、かねてそう感じていました。

 近年、学校は「改革」のうねりにさらされています。公立学校や教師への不信感に、学力低下論。校長の権限は強化され、給与と連動する教員評価、免許更新制、と矢継ぎ早に新しい制度が繰り出されました。保護者への対応も難しさを増しています。

 精神疾患で休職する教職員は年間5千人をはるかに超え、10年前の3倍以上になっている現実。この状態が、子どもたちの豊かな教育環境を生み出すとはとても思えません。ありのままを伝え、世に問いかけようと考えたのが、2010年7月下旬に社会面に連載した「いま、先生は」です。

 氏岡真弓編集委員を中心に、教育担当記者が全国の先生たちを訪ね歩きました。学級運営に行き詰まり、職員室でも孤立し、就任半年で自ら命を絶った新人教師がいました。終わりのない職務を突き詰め、病に倒れた中堅教師がいました。

 連載は大きな反響を呼び、投書は300通を超えました。教師志望の高校生は「現実を変えるために、自分で行動を起こす」と書いてくれました。教育の専門家は「個人で問題を抱えず、チームでことに当たるよう考えを変えるべきだ」と提案してくれました。できうる限り多くの現実を掘り起こし、読者のみなさんと一緒に解決の道を探る。新聞の使命を、改めて深く感じた連載でした。

 そして、教育の主役は何と言っても「子ども」です。2010年11月末から長期連載ルポ「いま子どもたちは」を始めました。学校だけでなく家庭や放課後、塾……と、子どもの集う場を訪ねます。第1シリーズ「つながる」(全20回)では、インターネットなどの「デジタル」と、友だちづきあいのような「リアル」双方で、子どもたちが人との「つながり」から感じていること、考えていることを描きました。いじめや教育格差など後ろ向きの話題が多い今だからこそ、「今の子たちは夢がない」などと大人目線で決めつけることなく、子どもたちの大人にはない力や感性をお伝えしていきます。