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特集 健康と福祉を見つめ - [患者を生きる]

朝日新聞社CSR報告書・会社案内「読者とともに 2011」

健康と福祉を見つめ

 医療崩壊といわれる状況がある一方で、健康情報があふれています。安心して医療が受けられる社会を目指し、信頼できる情報を発信します。


[患者を生きる]

 「患者を生きる」は朝刊の生活面(月曜日付を除く)で連載しています。連載の主人公は患者や家族です。病気のことや治療のこと、家庭での暮らしや仕事、結婚、恋愛、趣味、痛みや苦しみ、喜びや希望。一人ひとりを丁寧に書くよう心がけています。

 医療の長期連載の話が持ち上がったのは2005年。取材班ができ、「人間味のある読み物を」「長く続けよう」といった方向性を固め、取材・執筆に入りました。

 06年4月1日付から開始。「がん」を皮切りに10年11月までに延べ16のテーマを取り上げました。09年6月に千回を数え、10年10月末で1400回を超えています。

 読者の意見や体験が、メールや郵便、ファクスで毎日寄せられます。記者がすべてに目を通し、お礼を出したうえで、紙面作りの参考にしています。

 最近、反響が多かったのは、10年3〜5月の「耳・鼻・のど」。人の話がよく聞こえない、においや味がわからない、顔にまひが出たといった、日々の生活に大きな影響が出る病気に苦しむ患者を紹介しました。届いたメールや投書は300件を超えました。

 きちんとした治療が受けられる病院を必死で探した女性や、子どもの病気で大変な思いをした親、後遺症に苦しむ男性らの切実な声を、シリーズの最後に紹介しました。

 09年の「心臓・血管」シリーズでは、山上浩二郎・編集委員が、拡張型心筋症で2カ月近く入院し、仕事に復帰した後も薬の副作用に苦しんだ自らの体験をつづりました。

 同じ病気の患者を取り上げた同シリーズの記事を読んだことが執筆のきっかけでした。絶望や不安、仕事に戻れた喜びがよみがえり、「経験を伝えることで、同じ病気に悩み、苦しんでいる人への励ましになるのではないか」と考えたといいます。

 多くの読者から反響がありました。多くが同じ病気の患者でした。山上は可能な範囲で改めて自身の体験や情報を伝えたといいます。執筆と読者とのやりとりを振り返り、山上は「前向きに生きる意味がわかったような気がした」と話しています。

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