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[地域と歩む] - 豊かな社会へ

朝日新聞社のCSR推進活動「読者とともに 2011」

[地域と歩む] - 豊かな社会へ

 地域の一員として、貢献していきたいと考えています。


伊賀版交通安全キャンペーン

 三重県で発行する伊賀版ではASA(朝日新聞サービスアンカー)と連携した企画「なくそう交通事故」を原則、月1回掲載しています。読者の反響も大きく、問題点を指摘した個所が改善される例もあります。

 伊賀、名張両市の「危険な道路」「注意が必要な交差点」を、ASAのスタッフに報告してもらい、改善策を読者と考える企画です。1回40行、写真付き。地図を掲載することもあります。原稿は主に4人のASA所長が交代で書き、2009年11月から10年8月までに9回掲載しています。

 10年1月に「左側から来る車が見えにくい」と指摘した名張市内の交差点は、注意喚起のため中央部分に色が塗られました。

 「支局と連携した企画ができないか」「地域に貢献できるよう、交通安全をテーマにしたい」という所長たちの申し出がきっかけでした。

 現在は「通学路」をテーマに続けています。8月に掲載した名張市下比奈知の通学路は、地元所長が市内のPTA総会で呼びかけ、比奈知小学校のPTAから情報提供があり、所長自ら現地を確認しました。活動は着実に地域に広がっています。

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伊集基之(いしゅう・もとゆき)
ASA桔梗が丘西部所長

 ■「ASAが橋渡し、声吸い上げたい」

 「新聞と読者との双方向性」と「ASAの地域貢献」について考えていた時に思いつきました。地域を熟知したASAの従業員やPTAの方に、危険な場所を教えていただき取材しました。

 ASAが橋渡し役となって地域の皆様の声を吸い上げ、紙面上で啓発し、改善されたり事故を未然に防げたりしたら良いと思います。地元の小学校では、紙面のコピーを保護者に配って安全対策に使われました。多くの読者から共感の声をいただき、従業員も喜んでいます。


ぼうさいマップコンクール

ぼうさい探検隊マップコンクールの「文部科学大臣賞」の受賞を喜ぶ「チューチュー久留女木隊」の子どもたちと加藤洋美先生(2010年2月)

 子どもと大人が協力して、地震や台風といった災害に強いまちづくりを進める「ぼうさい探検隊マップコンクール」。阪神・淡路大震災から10年の節目を前に、2004年、日本損害保険協会、ユネスコ、日本災害救援ボランティアネットワークと始めました。

 小学生がテーマを決め、街をくまなく歩きます。「危ない」と感じた所や、ガードレール、信号があればいいな、と思った所を地図上に書いて危険を具体的に指摘し、学校の先生や子ども会の指導者らが助言します。「子どもの目」と「大人の知恵」のコラボレーションです。

 応募総数・参加人数ともに年々増え、09年度は初めて全47都道府県に広がり、297校・団体から過去最多の1389作品の応募がありました。お年寄りや体の不自由な人、幼児に対する配慮が随所に見られ、視点・表現ともに優しさが目立ちます。

 「マップが力を持つようになってきた」。09年度の優秀作表彰式で、審査員長の室崎益輝・関西学院大学教授は、子どもたちの指摘が、行政や地域を動かし、改善される例が増えていることを、そう表現しています。


出前朝日

海岸を走る出前朝日号

 インストラクターの説明に従って、見出し、写真、記事をパソコンの画面に配置していく。組み上がった紙面がカラー新聞となってプリンターから出てくると、子どもたちから大きな歓声が上がった――。朝日新聞大阪本社が開いている「出前朝日」新聞作り教室での光景です。

 パソコン、プリンターなどの機材を積んだ専用車「出前朝日」号がスタッフとともに教室となる会場に出向き、学教行事などをテーマに事前に届けられたデータを使って作成します。当日または事前に、朝日新聞記者が記事の書き方や見出しのつけ方などを分りやすく解説する講演もあります。小・中学校の他にも大学や企業、地域のサークルなどからも開催の申し込みが寄せられています。

 「出前朝日」はまた、各種イベントの号外でも活躍しています。少年野球大会、ウオーク、展覧会、大学祭、音楽コンクール……。その場で作った臨場感あふれる紙面を来場の皆さんに配り、好評をいただいています。

 創刊120周年を記念してスタートし、2010年に13年目を迎えました。「出前」は1500回を超え、受講者約3万7000人、号外発行は約90万部に達しました。新聞作りの面白さをさらに多くの人に知ってもらおうと、「出前朝日」はきょうも関西を中心に走っています。

《関連情報》
出前朝日

新聞スクラップコンテスト

 「新聞は生きています」。1974年、第1回の募集要項にある言葉です。三重県四日市市と三重郡のASA所長、従業員の呼びかけで始まった四日市新聞スクラップコンテスト。今では実行委員会が主催し、三重県、四日市市の両教育委員会、三重郡教育振興会、朝日新聞社、ジャスコ四日市尾平店など多くの組織が後援しています。21小・中学校1735点で始まり、第37回の2010年は、77小中学校6608点に上ります。切り抜く新聞を、朝日新聞に限っていない点が長く続いてきた秘密です。全国規模で朝日新聞社が主催する「朝日・新聞スクラップコンクール」とはまた違った、地域密着のコンテストです。


防災学検定

 阪神大震災の記憶を風化させないことと、ゲリラ豪雨など自然災害に遭った時に教訓を生かせることを目的に、「防災学検定」を大阪本社で始めました。2008年1月から、毎年1月下旬に3〜4ページの広告特集として大阪本社版紙面とアサヒ・コムに掲載しています。

 問題は「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」が監修しています。「災害時の避難場所」や「高波注意」などの標識はどれか? 「津波注意報」が発令された時の正しい行動はどれか? といった災害が起きた時の対応に関する設問に力を入れています。

 解答は詳しい解説とともに掲載し、アサヒ・コムでは過去の問題・解答もいつでも見ることができます。ラジオ局や自治体、警察、消防など多方面から問題の使用依頼を受け、広く活用されています。

《関連情報》
2010 防災学検定

講師派遣

講師派遣実習風景

 記者をはじめ社員を、講師やパネリストとして学校や地方自治体などに派遣しています。2009年に講師紹介ウェブサイトをオープンしました。年間300人ほどを派遣しており、次第に知られるようになったためか、遠方からの依頼も増えました。地域の公民館やNPOが生涯学習や働き方、生き方について学ぶためという例が多いようです。連載があると、「あの記者を」と反響があります。2010年は、前年の民主党政権誕生を受けて政治関連や、環境関連の依頼が目立ちました。今後も読者との交流を進めていきます。

《関連情報》
朝日新聞社の講師紹介ウェブサイト

見学・職場体験

 全国の取材網と印刷工場は、地域交流の拠点でもあります。

 阪神工場(兵庫県西宮市)は2006年9月に工場見学を始め、2010年2月に見学者3万人を突破、新聞紙を使ったエコバッグ作り講習や、落語家やまんが家の講演を夏休みに開いています。福岡工場は近くの川に小学生とサケを放流、名古屋工場はごみ箱作り講習会が人気です。立地などにより見学者が特に多い日野、川崎、座間、名古屋、京都、堺、阪神、世田谷の8工場の総数は、新型インフルエンザが影響した2009年度でも26、140人。東京、大阪、名古屋の本社見学は43、043人に上ります。

 総・支局では中学生の職場体験を可能な限り受け入れ、取材に同行したり、軽作業をしてもらったりしています。東京本社では年間8中学が3〜5日間の職場体験をし、百貨店、レストランや朝日新聞社内を取材して回り、PDF号外を発行しました。

《関連情報》
朝日新聞社見学のご案内

地域貢献賞

 地域に貢献した新聞販売所に贈る日本新聞協会の「地域貢献賞」に、2010年は2件のASAが選ばれました。北海道の「ASA江差」(松崎浩所長)は延べ千冊に上る書籍を地元図書館に寄贈してきた約20年間の功績が評価されました。東京のASA世田谷ブロックはASA用賀の井口忠寿所長が中心となって中学生に新聞記者を体験してもらい、実際に12万部の新聞を発行する「未来のジャーナリスト講座」を世田谷区教育委員会と連携して進めました。