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朝日新聞社のCSR推進活動「読者とともに 2011」

[貢献に光] - 豊かな社会へ

 人々の暮らしや学問に貢献した方々の功績。様々な表彰事業を通じて、光を当て続けます。

2011年度朝日賞・大佛賞・大佛論壇賞・朝日スポーツ賞の合同贈呈式に揃った受賞者。(前列左から)朝日賞の坂口志文さん、横尾忠則さん、冨田勲さん、大佛次郎賞の司修さん、大佛次郎論壇賞の服部龍二さん。(後列左から)朝日賞の香取秀俊さん、上野千鶴子さん、朝日スポーツ賞のサッカー女子W杯日本代表の佐々木則夫監督、丸山桂里奈選手=早坂元興撮影


朝日賞

 学術、芸術などの分野で傑出した業績をあげ、日本の文化、社会の発展、向上に多大な貢献をされた個人、団体に贈る賞です。1929年(昭和4年)に創刊50周年を記念して創設しました。毎年元日紙面で発表し、受賞者は443人と26団体に上ります。

 文化、福祉、体育の3部門に分かれていた時期もありましたが、1975年度に総合賞とし、福祉と体育は独立した賞になりました。物理学者の小柴昌俊さん、化学者の野依良治さんはじめ、後にノーベル賞や文化勲章を受ける方が多く、「民間の文化勲章」とまで言われています。

 1992年に朝日新聞文化財団が授賞事業を引き継いでいます。全国の大学、研究機関、有識者に推薦を依頼し、財団の選考委員会が決定します。受賞者には正賞のブロンズ像と副賞500万円をお贈りしています。

■2011年度朝日賞受賞者

横尾忠則さん冨田勲さん上野千鶴子さん香取秀俊さん坂口志文さん
美術家作曲家社会学者物理工学者免疫学者
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朝日賞

大佛次郎賞・大佛次郎論壇賞

 大佛(おさらぎ)次郎賞は、朝日新聞紙上に「天皇の世紀」を連載中に亡くなった大佛次郎氏の多彩な業績を記念するため、1973年に創設しました。小説、戯曲、歴史記述、ルポルタージュなど形式を問わず、優れた散文作品に贈ります。2011年で38回を数え、吉田修一氏の小説「悪人」などが受賞しています。

 大佛次郎論壇賞は2001年に創設しました。現代日本の現実を踏まえ、よりよい社会の創造を目指す政治、経済、社会、文化、国際関係などをめぐる独創的で優れた論考に贈ります。過去には湯浅誠さんの「反貧困――『すべり台社会』からの脱出」などが受賞しています。

 11年の第38回大佛次郎賞は司修氏の「本の魔法」が、第11回大佛次郎論壇賞は、中央大総合政策学部教授・服部龍二氏の「日中国交正常化――田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦」が受賞しました。

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大佛次郎賞・大佛次郎論壇賞

ヒロシマ賞

第7回受賞者の蔡國強さんが原爆ドームの上空に打ち上げた鎮魂の「黒い花火」=2008年10月25日、広島市中区

 現代美術の分野で人類の平和に貢献した作家を顕彰し、「ヒロシマの心」を世界に発信する「ヒロシマ賞」は、広島市の市制百周年の1989年に創設されました。朝日新聞社は当初から共催として加わり、朝日新聞社賞を贈呈して「平和の現代美術」の振興に力を入れています。

 選考は3年ごと。第1回受賞者は広島市出身のファッション・デザイナーの三宅一生さんでした。被爆者であることを積極的には語ってきませんでしたが、2010年7月にニューヨーク・タイムズ紙に被爆体験を踏まえてオバマ大統領に広島訪問を呼びかける寄稿をし、注目を集めました。

 主に気鋭の美術家や建築家が選ばれてきました。第7回の蔡國強(ツァイグオチャン)さんは火薬を使った斬新な美術表現を開拓。原爆ドーム上空に千発の黒煙火薬を使った花火を打ち上げて鎮魂の意を表現したプロジェクトは注目を集めました。

 第8回となる2010年度の受賞者はオノ・ヨーコさん。ビートルズのジョン・レノンさんと結婚し、レノンさんの死後も多彩な芸術活動を通じて「愛と平和」のメッセージを発信しています。


IBBY朝日国際児童図書普及賞

10年度受賞のガーナの「オス子供図書館基金」。コンテナを活用した図書館でお気に入りの絵本を開く子供たち

 1986年に国際児童図書評議会(IBBY)第20回世界大会が東京で開かれたのを機に、87年に創設しました。子どもの読書推進に長年、貢献した団体や研究機関が対象です。これまでにベネズエラ、インド、南アフリカ、パレスチナ、モンゴル、ポーランド、ルワンダなどの23団体に授賞、活動の継続と発展を奨励するため賞金1万ドルを贈っています。

 20回目の2010年は、ガーナの「オス子供図書館基金」とコロンビアの「ジョルディ・シエラ・イ・ファブラ財団」の2団体に贈りました。

 コロンビアの財団は、かつて麻薬売買の拠点だった山間都市で、自治体と協力して読み聞かせのワークショップを開き、本と触れる機会のない子どもたちに本を届けてきました。

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IBBY朝日国際児童図書普及賞

手塚治虫文化賞

 いまや世界に誇る日本の文化となったマンガ。マンガ文化に大きな足跡を残した故手塚治虫氏の功績を記念し、1997年に創設しました。当初は年間のベスト作品に贈る「大賞」「優秀賞」と、貢献が顕著な個人・団体に対する「特別賞」でしたが、2003年の第7回からは優秀賞に代わり「新生賞」「短編賞」を新設し、新しい才能、分野にも光を当てています。

 新しい視点・発想、斬新な表現。受賞作・受賞者はいずれもマンガ文化に新たな地平を切り開いてきました。創作の励みとなり、多くのファンが発表を楽しみにする賞であり続けたいと思います。

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手塚治虫文化賞

朝日のびのび教育賞

大震災で建物や周辺の道路が被害を受けた商店街の店を訪ね、写真を撮る鉾田第二高校写真部の部員たち=茨城県鉾田市鉾田

 子どもの心を豊かにし、生きる力を育むために学校や地域が取り組んでいる活動を表彰します。創刊120周年記念として1999年に創設。当時は、小・中学校の完全週5日制スタートを控え、教育の「量」から「質」への転換が求められ、学校や家庭、地域の連携が欠かせないという声が高まっていました。

 13回目を迎えた2011年度には茨城、長野、広島、福岡の4団体が受賞し、知恵の象徴とされるフクロウをあしらった盾と活動奨励金50万円が贈られます。

 受賞団体の活動は、これからの教育を考える上でもヒントが詰まっています。

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朝日のびのび教育賞

國華賞

2010年度國華賞を受賞した古原宏伸・奈良大学名誉教授(右)と、内藤栄・奈良国立博物館学芸部部長補佐

 「夫レ美術ハ國ノ精華ナリ」。すなわち、美術はその国の文化の精髄である。

 岡倉天心らが1889(明治22)年に創刊した美術雑誌「國華」(國華社発行)の創刊の辞の冒頭です。

 この創刊後まもなくから朝日新聞社は「國華」の経営を支援し、120歳を超える世界最長寿の美術雑誌として刊行を続けています。

 1989年、「國華」創刊百年を記念して寄付を募り、「國華賞」を設けました。日本・東洋美術の優れた研究論文、著作を表彰し、古美術研究の発展に寄与するのが目的です。

 毎年5月に朝日新聞紙上での公募、美術史学界からの推薦をもとに選考委員会で審査し、10月に贈呈式を行っています。受賞者は2010年度までに52人に上ります。