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朝日新聞社CSR報告書・会社案内 社会とともに

いじめをなくすために

 級友から暴言・暴力を受ける。教室で無視される。親にも相談できず、なぜ僕が、私が、と独りで悩む……。2012年は「いじめ」に対する社会的関心が高まりました。

 きっかけは、大津市でいじめを受けた中学男子が自殺した問題でした。東京都など他の地域でも、遺書を残して自殺したり、いじめが事件に発展したりする例が相次ぎました。

 朝日新聞では、いじめられた子の周囲で何が起き、学校や教育委員会がどう動いたのかを紙面で検証し、遺族の思いも報じました。国や地方自治体がいじめ対策に乗り出した動きも、細大漏らさず取材し、掲載してきました。

 子どもたちの「いじめ自殺」の連鎖を防ごうと、著名人が子どもたちに語りかける連載「いじめられている君へ いじめている君へ いじめを見ている君へ」も1面で掲載しました。スポーツ選手、作家、タレント、学者らが自分たちの体験を交え、心を砕いた言葉を7〜9月に34回にわたって載せ、大きな反響を呼びました。

 「いじめをなくします!」。年末にあった衆院選では、各党が競うようにいじめ防止策を訴えました。でも、いじめを早期発見するために子どもたちへの監視を強めたり、いじめの加害生徒の厳罰化を進めたりしても、いじめを根絶させることはできません。

 教育現場はもちろん、大人も含めた社会全体の「土壌改革」をしない限り、いじめはなくならないでしょう。報道機関として、事実を報じる以外に何ができるのか。私たちは取材現場で今も自問自答を続けています。その答えの一つは、今は一冊の本になっている、前述の連載にあると思っています。この連載には、多種多様な価値観があふれています。いろんな人がいて、いろんな考え方があるから世の中は面白い――。それを子どもだけでなく大人にも伝えていくことが、遠回りかもしれないけど、いじめをなくすための欠かせない作業だと思っています。

投書で広がる共感の輪 朝日学生新聞社

漫画「明日がくる」

 朝日中学生ウイークリーには、13年間続く投書コーナー「いじめ伝言板」があります。子どもたちの生の声が毎週掲載され、読者同士がいじめについて考えたり相談し合ったりしています。2012年には朝日放送との協力で週1回ラジオ番組内で紹介されたり、子どもたちの座談会「リアル『いじめ伝言板』」を開いたりしました。

 また、読者の手紙をもとにした漫画「明日がくる」の連載は2013年には10年目に入りました。12年9月には単行本になり、大阪府のFMひらかたがラジオドラマにするなど、輪が広がりつつあります。

 朝日小学生新聞とともに、いじめと震災報道を柱に、子どもたちの心の成長の糧となることをめざしています。

《関連情報》
受験・学習に〜朝日小学生新聞 朝日中学生ウイークリー<こどもアサヒ>

教育現場の「いま」 多様な視点報道

 「教育の朝日」。かねてからそう評されるように、朝日新聞の教育報道は高い水準を保ってきました。

 2013年3月現在、教育面は毎週水曜〜日曜日の週5日。子育てから、小中高校、大学・就職までを網羅しています。13年4月からは、算数・数学のコラムや、漢字の成り立ちを紹介するコーナーも始まりました。家族で考え、実生活に役立ててもらえる紙面をめざしています。

 教育面には、児童・生徒のありのままの姿を描く連載「いま子どもたちは」を連日掲載し、500回に達しています。「大人目線」でなく、記者が子どもに直接話しかけ、ときには一緒に遊び、悩みながら、描く読み物で、毎回大きな反響を呼んでいます。

 2011〜12年には大型連載「教育あしたへ」を8シリーズにわたって載せてきました。教育分野でのデジタルの役割、お金を通じて考える教育、これまでの学校を変えようとする先生たち……多様な視点で教育現場の「いま」を切り取ってきました。

 入試改革や秋入学など、大学をめぐるニュースも満載。毎週金曜日には、新企画「大学変貌(へんぼう)」を始めます。大学への進学率は5割を超えましたが、若者の人口は減っています。それぞれの大学が進化しないと、時代に取り残されてしまいかねない時代です。大学はどう変わろうとしているのか。通年のテーマとして、随時報告します。

 教育改革が叫ばれる今、教育政策についても詳報し、「教育の朝日」のブランドのバージョンアップを続けます。


朝日Teachers’メール

 朝日Teachers’メールは2010年7月末に創刊した先生向けのメルマガです。13年6月25日現在の会員数は7709名で、95%が学校の先生です。メルマガは毎週金曜発行で、紙面に掲載された記事を教科・単元ごとに分類して紹介し、NIE(newspaper in education)関連のイベント案内も掲載しています。

 そのホームページhttp://nie.asahi.comでは、授業使用限定ですが、記事や記事を使った学習指導案やワークシートなどもダウンロードできます。記事を授業に使いやすく工夫しています。

《関連情報》
NIE教育に新聞を:朝日新聞社インフォメーション

教育総合センター

 朝日新聞社は2012年3月、教育総合センターを発足させ、人生の様々なステージでの「学び」を多様な形で応援していきます。


【小、中、高校向け】

●NIE(教育に新聞を)

 学校での新聞利用が広がっています。小中学校に続き、4月から実施された高校の新学習指導要領でも新聞が学びの対象として位置付けられ、ますます新聞に注目が集まっています。

 創意にあふれた授業で活用していただくため、先生向けに「新聞授業ガイドブック」や「新聞授業実践ワークブック」を発行。NIE事務局から、希望される学校に提供しています。

●新聞出前授業

 学校での「新聞出前授業」のニーズも高まっています。記者や社員を派遣し映像を交えて実施する授業は「わかりやすい」と好評で、年間の実施数は100を超えます。内容は学校のご要望に応じて、新聞の読み方、新聞の作り方、新聞と他メディアの違いや情報の扱い方、取材記者の体験談など様々です。

●読書推進活動

 子どもたちと本との出会いを応援しています。

 「オーサー・ビジット」は、本の作者(オーサー)が学校を訪ねて授業をします。過去10年間に90人のオーサーが、延べ362校を訪問しました。

 「どくしょ甲子園」は、高校生の読書会コンクール。4人前後で読書会を開き、成果を1枚の画用紙に表現。人の意見を聞き、自分の考えを伝える力も育まれます。これらの取り組みは朝日新聞デジタルの「どくしょ応援団」サイト(http://www.asahi.com/shimbun/dokusho/)でも紹介中です。

●今解き教室

 深く社会に関わるために文章や情報を読み解き、活用し、熟考する力……。そんな「PISA型学力」が身につく小中学生向け総合教材として評価されているのが「今解き教室」です。

 これまでは主に塾を通じて販売。しかし、販路を広げてほしい欲しいとのニーズが次第に高まり、今年の3月からは一般向け直接販売も開始。「新聞を授業で活用したい」学校や「子どもの社会への関心を深めたい」と願う一般家庭でも、活用が広がっています。

 朝日新聞の記事や写真、図表をふんだんに使っているのが特徴。環境問題や少子化問題など、様々な月ごとのテーマに沿った記事を読み解き、自分の意見を論理的に記述することでPISA型学力を養います。詳細はホームページ(https://imatoki.asahi.com/)をご覧ください。


【大学向け】

●大学提携講座

 ジャーナリズムに接して世界を広げ、学びを深めてもらいたい。そんな願いから、全国各地の大学と提携し講座を開いています。

 関東では東京外国語大、法政大、立教大、神奈川工科大。関西では京都大、大阪大、関西大、立命館大、関西学院大、甲南大、追手門学院大。北海道の北星学園大や北陸の金沢大、九州の北九州市立大でも開講。大学の要請を受けて赴いた第一線の記者らが、学生と向き合います。

 東京大、慶応大、早稲田大、一橋大、国際基督教大、上智大学、東京学芸大、神戸大、西南学院大では寄付講座も展開中です。

●キャリア塾

 就活力アップを目指す大学生のための有料講座「朝日学生キャリア塾」は、社会人に必須のコミュニケーション能力や思考力を磨き、社会への関心、理解を深めるための学び場です。

 カリキュラムは最新ニュースを教材にした時事問題講座のほか、文章演習、模擬ES作成などのワークショップが中心。「語彙(ごい)・読解力検定」で学習成果を確認します。

 受講生からは「質問力、記述力、表現力の全てをバランスよく扱っていて、スキルアップを実感しました」「新聞の面白さ、魅力に気が付きました」といった声が寄せられています。

●朝日学情ナビ

 就活生応援サイト「朝日学情ナビ」を、就職情報会社「学情」と提携し13年6月にスタートさせます。朝日新聞の豊富なコンテンツを活用し、就活生が社会を学べるサイトを目指します。経済・企業分析や最新業界情報、親向けの親活コーナー、時事力チェックテストも。企業情報を含むサイトは13年12月オープン予定です。

 「大学生プロジェクト」は若い世代に、朝日新聞ブランドに親しんでもらうために2012年に始めました。フェイスブックの「いいね!campus(キャンパス)」では全国の大学生の日常生活を紹介。朝日新聞都内版「はみだしキャンパス」や東北版「ソシテワスレズ@キャンパス」など紙面連載企画もあり、若者と共に歩む、という社のコンセプトを明確に打ち出しています。


《関連情報》
語彙・読解力検定
朝日学情ナビ

【生涯学習】

●語彙・読解力検定

 語彙・読解力検定は、ベネッセコーポレーションとの共同事業で年に2回、6月と11月に実施しています。立ち上げから2年で、受検者数は5万人を突破。級取得者は小学生からシニアまで、幅広い年齢層に広がっています。13年度からは、最上位の1級が加わり、ラインナップは厚みを増しました。

 学校や企業の評価も上昇。級取得者に入試で優遇措置を実施する学校は181高校、201大学(2013年3月現在)。また、採用優遇を実施する企業は47社に上ります。

 「語彙力」と「読解力」は、全ての学びの基礎です。新聞と辞書という実用度の高い素材から出題することで、社会生活に必要な「ことばの力」を、総合的に評価します。

 詳細はホームページ(http://www.goi−dokkai.jp/)をご覧ください。

●天声人語書き写しノート

 朝日新聞朝刊1面の名物コラムである「天声人語」。それを毎日書き写す取り組みの広がりは、社会現象になりました。

 天声人語書き写しノートは、開いた2ページにわたって、天声人語と同じ字数、行数の原稿用紙が印刷されています。その日の天声人語を見ながら、段落を区切る「▼」の記号も含め、一文字一文字書き写し。続けるほどに、使いこなせる言葉や漢字が増え、文章をつづるリズム感も身につきます。

 おかげさまで、小学生から大人まで幅広い世代の支持をいただき、専用ノートとしては異例の160万冊を超える販売数を記録。東北大学の川島隆太教授監修による「脳トレ版」もラインナップに加わり、ますます好評を博しています。

 教室で導入した学校からは「生徒たちの集中力や文章力がアップした」といった、先生方からのうれしい報告も届いています。

《関連情報》
まなあさ:天声人語書き写しノート
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