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朝日新聞社CSR報告書・会社案内 社会とともに

時代超え広く深く

四日市スクラップコンテストの応募作 2012年は約7,500もの応募が

 三重県四日市市と三重郡の4販売所で組織する三重県朝日四日市支部(嶋伸夫代表)が1974年から四日市教育委員会と共催している、小中学生を対象とした新聞スクラップコンテスト。テーマも利用する新聞も自由で、切り抜きに意見・感想を添えて応募してもらうこの取り組みが2012年、日本新聞協会地域貢献大賞を受賞しました。活字離れ対策として、また子どもたちとの息の長い交流が高い評価を受けました。

 「新聞は生きています。まとめると立派な本になります」と募集した第1回は、21校から1735点の作品が寄せられ、ニクソン米大統領退陣や第一次石油危機による狂乱物価などが取り上げられました。2012年には市内77校から約7500点の応募。東日本大震災やロンドン五輪、いじめ問題など、子どもたちの心に、時代時代にどのような事柄が刻み込まれたのかを映す内容です。

 嶋代表(42)が社長の朝日新聞四日市販売で、コンクールの募集から展示まで事務方を勤める市川智子さん(49)自身、中学生の時に応募したことがあります。「教育委員会にも『むかし応募したことがある』という先生方が増え、皆さんがコンクールの意義を認めて親から子へとつながっていることを感じます。たくさんの応募作品から選ぶ作業は大変ですが、それだけのやりがいがあります」と市川さんは言います。

 「これで直接の利益が出るとか出ないとかではなく、広い目でみて、時代を超え、地域と深くかかわるとても有意義な社会貢献。責任感をもって続けたい」と嶋さんは話しています。

■交通事故防止、お米作り……

 このほか、朝日新聞伊賀支局と伊賀地区朝日新聞サービスアンカー(伊集基之代表)が協力した、地域の交通事故をなくすための取り組みや、「お米づくり」体験とミニコミ紙による地域情報発信を続ける朝日新聞江東ブロック会(大山智弘代表)、地域の学校教育貢献事業を行ったASA恵庭中央(市田和則所長)が、地域貢献賞に選ばれました。 より広く、より深く地域とつながる。各地のASAは様々な形で取り組んでいます。

朝日新聞サービスアンカー(ASA) 一軒一軒に新聞を 「当たり前」守る

 約760万部の朝刊と280万部の夕刊を発行し、その大半をご家庭や職場に毎日お届けしています。

 晴れた日も雨の日も、決まった時間に必ず新聞が届く。一見、当たり前のようですが、世界では類を見ない制度です。それを支えているのが全国に張りめぐらされた朝日新聞の販売・配達網です。各地に店舗を構える販売所「朝日新聞サービスアンカー」(ASA)で、6万人を大きく超える社員やアルバイトの人たちが、日夜、新聞の配達を続けています。朝日新聞社の販売部門とASAはスクラムを組み、「一軒一軒に新聞が届く」当たり前を守っていこうと力を注いでいます。

 より多くの方に朝日新聞を読んでいただくために活動するのも販売部門とASAの仕事です。ご家庭を訪問したり、新聞の内容を詳しくご紹介したり、イベント会場で紙面の魅力をPRしたりしています。「文章力をつけたい」と望む方がいらっしゃる時には、人気の高い朝日新聞の1面コラム「天声人語」の書き写しをお勧めするなど、お客様のご希望に合わせた新聞の読み方も提案しています。新たなスタイルでニュースに触れられる「朝日新聞デジタル」もご案内し、確かな情報をお届けするお手伝いをしています。

 また、ASAは新聞を読んでくださるみなさまと地域に愛される「暮らしの情報拠点」を目指しています。ミニコミ紙の発行や新聞古紙の回収、店舗を利用した各種教室の開催、ベルマークの回収、地元で開くスクラップ教室……。年々広がる取り組みに共通しているのは、ASAの従業員たちのさわやかな笑顔です。

 【ASAの数】
  専売店
 東京本社 1,304 
 大阪本社549 
 西部本社247 
 名古屋本社167 
 北海道支社142 
 合計  2,409 
*主に朝日新聞を扱う販売所 (2012年11月現在)

北海道支社ポプラ広場 ニュースの背景学ぶ

 北海道支社は、政治、経済、文化などさまざまな分野、テーマについて、北海道大学をはじめとする研究者と、取材・報道に携わる記者が、講演し、論じ合う「ポプラ広場」を北海道テレビ放送(HTB)と合同で年に数回、札幌市の中心部で開催しています。

 政権交代、エネルギー問題など、ニュース性の高いテーマや、次世代ツーリズムといった時代を先取りするテーマを選び、単独の講演会ではなく対談や公開インタビュー、シンポジウムと、さまざまなかたちをとっています。複数回のシリーズものも展開し、「いま」の課題を幅広い観点から考えていただけるよう工夫しています。

 また、写真展の同時開催、スライド映写やDVD上映、体験講座など、参加者にできるだけ楽しんでいただけるよう心がけており、どなたでも無料で参加できます。

 夏休みには小中学生や高校生向けの体験講座も開いてきました。2012年に北大総合博物館と共催した特別講座「南極で見つけた宇宙」では、南極の氷のかけらがコップの水の中ではじける音を聞き、南極で採取した隕石(いんせき)にさわり、宇宙食にもなっているフリーズドライの「南極食」を味わうなど、子供たちは目を輝かせ、五感を総動員して「南極」を堪能。つきそいの保護者も一緒に楽しんでいました。

 これからも、日々のニュースを読み解き、その背景をより深く知るための一助となるような企画や、楽しみながら学び、考えていただける場を提供していきます。

編集局を「開く」 大阪新本社の見学

編集局の入り口では、タッチパネルを使って新聞記者の仕事を「予習」する

 「新聞記者が取材の時に持って行く七つ道具は何でしょう?」。見学案内係の質問に、子どもたちの手が次々と挙がります。「カメラ!」「スマホ!」「メモ帳!」……。

 新しい大阪本社の見学が目指すのは、新聞記者の仕事を知ってもらうこと。編集局各部の記者が作ったクイズを解いたり、重いカメラバッグを担いだりして「予習」した後、円形の通路に沿って編集局を歩きます。間近に見る新聞記者やカメラマンに、みんな興味津々です。「声」編集もなかなかの人気。担当者に「投稿待ってます」と声をかけられることもあります。通路沿いには、デザイン部が新聞連載のイラストを展示したり、経済部が「おしごと」を張り出したりと、各部の「自己PR」も盛んです。

 クライマックスは見学記念号外づくり。本物の新聞を編集している端末を使って、撮ったばかりの記念写真をはめこんだ号外が、目の前で組み上がります。見学場所は、本物の編集者が仕事をしている編集センターの一角。新聞紙大の号外がプリンターから出てくると、大きな歓声があがります。

 大阪本社には、年間約2万人が見学に訪れます。新本社に移り、輪転機の音やインクのにおいが記憶に残る印刷工場がなくなりました。編集局を「開く」ことで、これから見学者に、どんな記憶が刻まれていくのでしょうか。

《関連情報》
大阪本社の見学ご案内

聴覚障がい者向けツアーも 東京本社の見学

文字通訳用端末の操作説明をする見学スタッフ

 朝日新聞東京本社では、耳の不自由な人たちを対象に携帯情報端末を利用した「文字通訳」による社内見学ツアーを、2012年4月から定期的にスタートしました。

 東京本社には、小学生からお年寄りまで年間約27000人の見学者が訪れます。耳の不自由な方々も手話通訳なしで、少人数で気楽に参加できるように「文字通訳システム」を利用した見学の実施を決めました。2012年度は4月から2月まで計8回開催、30人の聴覚障害の方々が参加。ガイドの話す内容を携帯端末で確認しながら、報道・編成局や印刷工場などを見て回ります。見学を終えた参加者からは「手話がなくても端末の文字だけで十分意味が分かりました」との感想をいただいています。

 ポイントは、この「文字通訳システム」。見学ガイドの話す内容が、聴覚障害者が手にしたタブレット端末やスマートフォンなどに、ほぼリアルタイムで表示されます。

 これは、2009年に筑波技術大を代表として6者が協力し立ちあがったプロジェクト「モバイル型遠隔情報保障システム」を利用しています。携帯端末とネット環境の発達から文字通訳者が遠方で文字入力作業を行えるようになり、説明する人と聴覚障害者が共に移動する場合、特に屋外などの「情報保障(*)」を受けにくい場所では、非常に有効な方法となります。また、見学ガイドが話してからわずか1、2秒ほどで端末に表示され、話し言葉が文字として残るので情報を読み返すこともでき、話の内容を理解しやすいこともメリットです。

 また、システムだけでなくスムーズに案内するため、見学ガイドは手話の勉強もしています。受付時のあいさつ、電波の通りにくい地下などでは手話も交えます。併せて、質問を受けるために「筆談ボード」も準備しています。

 まだまだ、改善すべき点は少なくありません。耳の不自由な方がいっそう本社見学を楽しんで頂けるようにスタッフ一同、工夫と努力を重ねています。

 (*)情報保障:身体的な障害などで十分な情報を取得できない者に対し、代替手段を用いて情報を提供すること。

《関連情報》
東京本社の見学ご案内
携帯情報端末を利用した社内見学ツアー
見学係ブログ「ただいま見学中!」
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