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特別展「北京故宮博物院200選」 中国との文化交流で日本をリード

「清明上河図」に熱心に見入る来場者たち=2012年1月、東京国立博物館

 日中国交正常化40周年と東京国立博物館創立140周年を記念して、2012年1月から開催した「北京故宮博物院200選」。貴重な宋元時代の書画41件など、出展文物のほぼ半数が中国の国宝に相当する「1級文物」という、質量とも過去に例のない展覧会となり、約26万人の来場者を集めました。特に「清明上河図」(北宋時代)の海外初出展が大きな話題を呼びました。中国国内でもめったに公開されない「国宝中の国宝」とされるこの絵巻は、当時の都のにぎわいが細かく描き込まれた逸品で、博物館には連日長い列ができました。

 朝日新聞社は日中国交正常化を記念して1973年に、中華人民共和国成立後に出土した文物を、わが国で初めて紹介した「中国出土文物展」を開催。以来、「中国国宝展」や「書の至宝展」「悠久の美展」といった大型の中国展を次々に開催してきました。紙面による中国報道とともに、中国との文化交流の面でも日本をリードしています。

マウリッツハイツ美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝間近に

灯りに浮かび上がった「真珠の耳飾りの少女」を見つめる大勢の来場者=2012年6月、東京都美術館

 2012年7月から13年1月まで、東京都美術館と神戸市立博物館で開催した「マウリッツハイス美術館展」。世界的に人気のオランダ人画家フェルメールが描いた「真珠の耳飾りの少女」を一目見ようと、2会場で約117万人が来場しました。

 記録的な大ヒットは、名画の圧倒的な魅力と抜群の知名度に加え、新聞報道やテレビCM、ウェブサイトをはじめとした広報戦略、そして、協賛社など数々の企業タイアップの相乗効果によるものです。特に女優の武井咲さんが「少女」に扮したCMやポスターは、美術ファンを超えて広い関心を集めました。

 混雑を想定しての鑑賞環境や安全の確保には、細心の注意を払いました。

 「少女」の絵には広い展示室の半分を割き、間近で見たい方と少し離れて眺めたい方へ、2つの鑑賞ルートを用意しました。待ち時間を少しでも快適に過ごしてもらえるように、マウリッツハイツ美術館を紹介する映像を流したり、作品の解説などを掲載した小冊子を無料で配ったりしました。ゆっくりと鑑賞したい方に向けて数量限定の「プレミアム鑑賞会」を企画。ミニ講演会やドリンクをセットにした高額チケットは開幕前に完売。来場者の多様なニーズに応えるよう努めました。

 展覧会に欠かせない会場限定グッズも、大きな話題となりました。時を超えて輝き続けるフェルメールの魅力に共鳴した和菓子の老舗「とらや」や日比谷花壇、コクヨといった有名ブランド各社との「夢のコラボ」が実現、オランダ生まれのミッフィーが「少女」の姿をしたぬいぐるみも登場して、かつてない品ぞろえになりました。

 展覧会事業は、宣伝やプロモーションを通じたお客様とのコミュニケーションや、来場者へのサービスの向上、付加価値の創出に、日々新たな試みを重ねています。

CM披露記者発表会で「少女」に扮した女優の武井咲さん=2012年4月、東京都美術館

ONE PIECE展 最先端映像技術に81万人の来場者

コマ割りの巨大な複製原画と、臨場感あふれる音に囲まれた展示室。マンガの世界に入り込んだ感覚が味わえた=2012年3月、東京・森アーツセンターギャラリー

 累計発行部数2億8000万冊を超える世界的人気漫画「ONE PIECE」(集英社刊)。朝日新聞社は作者の尾田栄一郎さん監修による初の展覧会「尾田栄一郎監修 ONE PIECE展〜原画×映像×体感のワンピース」を、2012年3月から6月に東京で、11月から13年2月に大阪で開催しました。

 最先端の映像技術「プロジェクション・マッピング」を用いた斬新な映像作品の冒険パノラマシアターや、観覧者が手をかざすと映像の中のキャラクターが応じて動くインタラクティブ映像など、エンターテインメント性の高いコンテンツは高く評価され、展覧会の新機軸を切り開くものとして大きな話題となりました。こうしたまったく新しいタイプの「大型マンガ展」を成立させ、子どもから親世代まで幅広い層の支持を集めたことで、東京会場(森アーツセンターギャラリー)はサブカルチャーのジャンルとしては史上最多の約51万人の入場者数を記録。大阪会場(大阪天保山特設ギャラリー)と合わせると約81万人の来場者でにぎわいました。

 東京展の公式サイトでは、漫画の世界観と連動した「WANTED」企画を実施。参加者が顔写真と名前を登録して、公式サイト内のクイズに答えるなどしながら懸賞金を稼いで海賊王を目指す趣向で、朝日新聞の見開き全面広告でも展開。東京と大阪を合わせた公式サイトの累計訪問者数は約1千万件に上り、注目を集めました。


【担当者ひとこと】
企画事業本部 文化事業部員 石橋歩

 朝日新聞社に入社する前から愛読していた漫画「ONE PIECE」の展覧会を担当できたのは、本当にラッキーでした。ただ、うれしい気持ちの半面、大勢のファンの期待に大きな責任を感じました。何を伝えるか、どんな方法で見せるか……。準備に約1年半、開幕ギリギリまで長時間の打ち合わせが続きました。結果は想像以上で、展示を見たお客様が感動して涙する姿や歓声は、今も忘れられません。コンテンツの魅力を最大限に引き出し、来場者の心を動かすことのできる企画をこれからも考えていきます。


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朝日新聞デジタル:イベント情報
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