どくしょ応援団

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オーサー・ビジット

2007年度のレポート [小学校編]

豊中市立少路小(大阪)
講師:メアリー・オズボーンさん
講師プロフィール

授業風景

児童文学作家のメアリー・ポープ・オズボーンさんが訪ねたのは、豊中市立少路小学校(品野義尚校長、1074人)5年1組(担任・渡部潤也先生)。37人の子どもたちは、大好きな冒険ファンタジー「マジック・ツリーハウス」シリーズの著者が、アメリカから来てくれて「夢みたいや」と大喜びだ。

同シリーズはジャックとアニーの兄妹が、森の中で偶然見つけた木の上の小屋から、古今東西あらゆる場所に出かけていって冒険をするお話。

オズボーンさんがスクリーンに幼い頃の写真を映し出し、自己紹介。「私は兄と弟とよく遊んだから、作家になってから兄妹が冒険をするお話を書いてみたいと思っていたの」。続いて、画面いっぱいに大木の枝が広がる。「小さいころに大好きだった木よ」

授業風景
授業風景
授業風景
授業風景

兄妹の冒険物語を書く段になって、どういう設定にしようか悩んでいたある日、オズボーンさんは散歩していて、古いツリーハウスを見つけた。「昔、お気に入りの木にツリーハウスがあればいいのにと空想して遊んだことを思い出した。その途端、樹上のツリーハウスから、兄妹が思いがけないところにいくお話が頭に浮かんだの」

次に、これまでにアメリカで出版された同シリーズ(既刊40巻)の原書と日本語版の表紙が交互に映し出された。表紙が替わるたびに「英語の本の方がリアルやな」と子どもたちは大騒ぎ。途中で、オズボーンさんからこんな質問も。「次はジャックとアニーをどこに行かせたい?」。小学校を訪れると必ずこの質問をするそうだ。この日も、古代エジプトに行ってクレオパトラに会う、ニューオーリンズを舞台にハリケーンとジャズの物語……などの選択肢から、子どもたちが選んだのは「サッカーのワールドカップ物語」。舞台はブラジルだ。

子どもたちから聞きたいことがいっぱいだ。「シリーズは何巻まで続くのですか?」という質問には「書くのが本当に楽しいから、読んでくれる子どもがいなくなるまで、書き続けるつもり」「一番好きなお話は?」と聞かれたときは「『シェークスピアの魔法』。本当に彼に会ったような気持ちになってワクワクしながら書きました」。そして、来年「江戸時代の日本を舞台にしたお話が出る予定」というニュースも。最後まで笑顔をたやさないオズボーンさんだった。

集合写真

授業を受けた高尾めぐみさん

「マジック・ツリーハウスのもとになった木があるなんてびっくり」

渡部先生

「どの質問にも『グッド・クエスチョン』。終始やさしい笑顔がすてきでした」

(文・田中有 写真・熊谷武二)
(朝日新聞朝刊掲載2007/12/05)