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この1冊、聞こう、語ろう
第2回どくしょ甲子園最優秀賞の栃木県立大田原高・斎藤チームの作品
一冊の本を真ん中に、友だちとその奥深い世界に分け入ってみませんか――。「第3回どくしょ甲子園」は、読書会の楽しさを1枚の「どくしょボード」に表現してもらう高校生のコンクール。読んだ本の魅力や熱い議論の模様を、文章とビジュアルで自由に伝えて下さい。親友同士、部活の仲間、図書館のサークル……、参加は自由です。学校での取り組みも大歓迎です。締め切りは9月30日。個性がはじける作品をお待ちしています。
相手に向き合えば、宝物もらえる 阿川佐和子さん

話し合いの基本はしゃべることと聞くこと。それは読書会でも同じです。相手の話をきちんと聞ければ議論は一気に深まるし、友だちの知らなかった一面も見えてくるかもしれません。対談の名手、阿川佐和子さんに「上手に聞くコツ」をうかがいました。
選考委員(敬称略、50音順)

秋田喜代美(教育学者)
あきた・きよみ 1957年生まれ。東京大大学院教授、日本保育学会会長、日本読書学会会長。『読書の発達心理学』『絵本で子育て』(共著)など。

あさのあつこ(作家)
1954年生まれ。代表作『バッテリー』は、映画やテレビドラマにも。他に『The MANZAI』など。青春小説から時代小説まで、幅広く手がける。

姜尚中(政治学者)
カン・サンジュン 1950年生まれ。東京大大学院情報学環・学際情報学府教授。著書に『悩む力』『在日』『母 オモニ』など。メディア出演も多数。

佐藤江梨子(女優)
さとう・えりこ 1981年生まれ。98年、ドラマ「美少女H」でデビュー。映画、CM、舞台でも活躍中。趣味は読書と映画。著書に『TROIS トロワ』(共著)など。

道尾秀介(作家)
みちお・しゅうすけ 1975年生まれ。『光媒の花』で山本周五郎賞、『月と蟹(かに)』で直木賞など受賞多数。他に『向日葵(ひまわり)の咲かない夏』や『月の恋人 Moon Lovers』など。
読書会から、より豊かな理解 全国学校図書館協議会・森田盛行理事長
「どくしょ甲子園」は今回から、朝日新聞社と公益社団法人全国学校図書館協議会(全国SLA)との共催になりました。全国SLAは、各県の学校図書館研究団体と協力して、青少年の読書や学校図書館の充実に取り組んでいます。森田盛行理事長に、読書会への期待などを聞きました。

一人で読んだ本の理解が、仲間との話し合いを通して練り上げられ、豊かになっていく。それが「どくしょ甲子園」の魅力ですね。必ずしも「正解」をめざすのではなく、自由に意見を戦わせていく楽しさです。
読書の基本は個人ですが、教育ということを考えた場合それだけでは物足りない。自分の読みを正しく他者に伝える。相手の意見もきちんと聞く。そして、それまでの読みがいろんな意見に触発されて全く違う世界に入っていく。読書会はコミュニケーション能力を養う場でもあります。
全国SLAは早くから、グループでの読書に取り組んできました。本を読みっ放しにせず、みんなで意見を交換していく「集団読書」の大切さを1960年代から提唱し、名作短編などを手に取りやすい薄い冊子にした「集団読書テキスト」もたくさん編集・発行してきました。最近では、「読書会コーディネータ養成講習会」を各地で開いて、指導者づくりに力を入れています。
「どくしょ甲子園」も、そうした取り組みの一環ととらえています。力を合わせて盛り上げていきたいですね。
読書会を難しく考える必要はありません。興味が持てる本をまずは読んでみよう。そこから始めればいいんです。面白そうと思って本を手に取った瞬間が、読書会の始まりです。
(聞き手・今村修)




