どくしょ応援団

本を読もう。何を読もう? 迷ったら「どくしょ応援団」へ。親子で、ひとりで、夢中になれる本との出会いがここに!

第5回どくしょ甲子園Let's 読書会、高校生!! 募集スタート

伝える深まる、本の世界 第5回どくしょ甲子園、作品募集

第4回の最優秀賞に選ばれた大阪市立工芸高・清水チームのどくしょボード『檸檬』

 仲間と一緒に、本の奥深い世界を探検してみませんか――。「どくしょ甲子園2014」は読書会の楽しさを1枚の「どくしょボード」に表現する高校生のコンクール。自分で読んだ心の震え、友だちの意外な感想に出会った驚き、話し合って見つけた本の魅力を、文章とビジュアルで自由に伝えて下さい。部活の仲間、親友同士、授業での挑戦……。参加の形は問いません。締め切りは9月26日。キラリと個性が光るボードをお待ちしています。

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選考委員対談

森絵都さん「多様な解釈に触れるって刺激的」
道尾秀介さん「10代の読書会、僕もしたかった」

 「どくしょ甲子園」も今年で5回目。新たに選考委員に加わった森絵都さん、4回目の選考となる道尾秀介さんの両作家が、読書会への思い、応募作への期待などを語り合いました。


森絵都さん

 道尾 僕は全く本を読まない子どもだったんですよ。

  実は私も。小中高生の時って、やることが多くて。なかなか本を読む時間が作れなかった。

 道尾 なぜ人は本を読むのか、その真意がわからなかった。テレビでいいじゃんって思っていましたね。

  どうして本を好きになったんですか?

 道尾 太宰治を読んで、びっくりしたんです。単なる物語なんかじゃなかった。

  深く心に感じ入るものがあったと。

 道尾 それから読みあさりました。なんで今まで「本」というすごいメディアにふれてこなかったんだろう、って。

  私は小学生のころ読んだ『ナルニア国ものがたり』が妙にツボにはまって。「すごい物語があった」って、友だちにも薦めた記憶があります。

 道尾 僕の周りには読書家がいなかったなあ。送られてきた「どくしょボード」を読んでいると、いろんな「読み」があって。自分も10代のころに読書会をやりたかった、と思いました。

道尾秀介さん

  友だち4〜5人が集まれば、おもしろいと思う本はバラバラのはず。みんなで同じ本を読むってこと自体、新鮮ですてきですね。

 道尾 あれっ、自分の読み方は間違っているのかな、いやこの解釈でいいはずだ、なんて、あれこれ考えるのって楽しそう。

  本の読み方って自由だから、答えが違って当然だと思う。みんなと話すことでさまざまな解釈に触れられる、それ自体が刺激的な体験ですよね。

 道尾 「どくしょボード」にある読書会のルポを読んでいると、議論をして悩んでいる様子やもどかしさが伝わってきます。

  印象に残っている応募作はありますか?

 道尾 昨年の最優秀賞『檸檬(れもん)』はチャレンジングでした。梶井基次郎の世界観を1枚の写真に凝縮した。

  斬新な表現手法ですね。

 道尾 奨励賞は大江健三郎さんの『死者の奢(おご)り』でしたが、「おごり」という漢字はいろいろあるのに、「なぜ『奢り』という字を使ったか」まで追究しています。

  視点がユニーク。

 道尾 ここまで本を深く読んでくれるなんて、作家として素直にうれしいですね。

 10代から本に親しんでいると、大人になっても、本と上手につきあえそう。

 道尾 ただ、読書会に使う本の選び方はちょっと気になった。名作や書店の売り上げランキング上位の本を読む傾向があるのかな。

  自分たちの感性を大切に、選んでほしいですね。

 道尾 ドキュメンタリーや長編ものにもどんどん挑んでほしい。

  消化できなくて、わからなかった、という読書会でもいいのかも。

 道尾 心からの議論をしたことがわかる、ありのままのどくしょボードが読みたいですね。

  初めての選考に、今からわくわくしています。

 (ライター・吉岡秀子 写真家・石野明子)
(2014年4月27日 朝日新聞から)


 もり・えと 作家 1968年生まれ。『カラフル』で産経児童出版文化賞、『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞。近著に『漁師の愛人』など。

 みちお・しゅうすけ 作家 1975年生まれ。『光媒の花』で山本周五郎賞、『月と蟹(かに)』で直木賞。他に『向日葵(ひまわり)の咲かない夏』や『貘(ばく)の檻(おり)』など。



選考委員、この3氏も(50音順)

秋田喜代美さん(教育学者)

 あきた・きよみ 東京大学大学院教授。日本保育学会長。著書に『学びの心理学』、『絵本で子育て』(共著)、監修に『本屋さんのすべてがわかる本』など。

佐藤江梨子さん(女優)

 さとう・えりこ 1981年生まれ。98年、ドラマ「美少女H」でデビュー。映画、CM、舞台でも活躍。趣味は読書と映画。著書に『TROIS トロワ』(共著)など。

平田オリザさん(劇作家・演出家)

 ひらた・おりざ 1962年生まれ。劇団「青年団」主宰。「東京ノート」で岸田国士戯曲賞。2012年、高校演劇を題材にした、初の小説『幕が上がる』刊行。



応募要項 (9月26日締め切り)

◆対象図書
一般書店で入手できる日本語で書かれた本。コミックや映像作品は除きます。
◆応募資格
現役高校生による4人前後のチーム。
◆応募作品
読書会で取り上げた本の面白さ、読書会の楽しさを表現して「どくしょボード」を作ってください。A3判(297ミリ×420ミリ)の画用紙を横長で使ってください。(規格外は失格になります)
【表面】
(1)本を薦める独自のキャッチコピー
(2)印象に残った本文の引用(掲載ページを明記)
(3)書名、作者名、出版社名
(4)「私たちが見つけたこの本の魅力」(400〜600字)で構成。
オリジナルのイラストや写真などビジュアルも工夫してください。
【裏面】
読書会の模様を伝えるルポをB5サイズの用紙1枚に書いて応募用紙と並べて貼ってください。面白かったところ、苦労したところなどを1000〜1200字(厳守)で。
◆応募方法
応募用紙に以下の(A)〜(C)を明記し、読書会の様子を写した写真を貼ってください。
  1. (A)代表者の氏名、住所、電話番号、学校名、学年、クラス
  2. (B)そのほかのメンバーの氏名、学校名、学年、クラス
  3. (C)(学校を通した応募の場合)学校の所在地、電話番号、担当の先生の名前
 ※応募用紙(PDFファイル)は
http://www.asahi.com/shimbun/dokusho.pdf
から、ダウンロードできます。

【→応募用紙ダウンロードはこちらから】

 ※何点でも応募できますが、未発表のオリジナル作品に限ります。
 ※類似コンクールとの二重応募はできません。応募作品は返却しません。
 ※入賞作品の著作権、出版権は主催者に帰属します。
◆送り先
〒101―0051 東京都千代田区神田神保町3の12の3 JPIC内「どくしょ甲子園」A係
◆締め切り
2014年9月26日[金](必着)
◆選考の基準
  1. (1)本の魅力を表現できているか
  2. (2)読書会の盛り上がり、議論の深まりを伝えているか
◆賞
  • ◎最優秀賞(1点 )正賞と図書カード5万円分
  • ◎優秀賞(2点) 正賞と図書カード3万円分
  • ◎優秀賞(2点) 正賞と図書カード3万円分
 以上の賞をチームに贈り、受賞者全員に、受賞作品をあしらった記念の盾を贈ります。
  • ◎学校賞
優れた取り組みをされた学校に贈ります。
◆発表
受賞チーム・受賞校には11月7日[金]までに代表者あてに電話で通知。朝日新聞紙面などでも発表します。
◆表彰式
2015年1月31日[土]東京で。最優秀・優秀・奨励作品の入賞チームを招待します。
◆問い合わせ
どくしょ甲子園事務局
▽電話03―5211―7282(平日10〜17時)
▽ファクス03―5211―7285(24時間)
▽Eメール koshien@jpic.or.jp
◆主催
朝日新聞社 全国学校図書館協議会
◆後援
文部科学省
◆協力
出版文化産業振興財団

※応募された方の氏名、学校名、学年、作品、対象図書名は、朝日新聞紙面や「どくしょ応援団」のサイトで公表することがあります。