どくしょ応援団

本を読もう。何を読もう? 迷ったら「どくしょ応援団」へ。親子で、ひとりで、夢中になれる本との出会いがここに!

おはなしのくに 夏号

えほんの時間

金子貴俊さん リズムに乗って、野菜大好き

 ママのおなかの中にいた頃から、長男に『ぐりとぐら』などの絵本を読んできた。2歳になった今も読み聞かせは金子さんの大切な仕事だ。

 最近は、いろんな野菜が運動会で活躍する『おやおや、おやさい』が長男のお気に入り。「苦手だった野菜が大好きになりました」

 この絵本には、「にんきものの にんにく きんにく むきむき」など、韻(いん)を踏んだリズミカルな言葉がたくさん登場する。野菜のキャラクターも写実的ながら、ユーモアたっぷり。読み進むうちに野菜がいとおしくなってくる。

 「感情がちゃんと表現できる子に育って欲しい。それには親がどれだけ感情の振れ幅を広げてあげられるかなって考えるんです」

 絵本は明るい話だけではない。失敗談やいじわるな人も登場する。実生活では出合わないことも疑似(ぎじ)体験できる。

 「いろんな経験をして欲しいけど現実では危険な目にはあわせたくない。子どもができないことを補ってくれるのが絵本なのかな。社会と家庭を結ぶ役目もありますよね」

 読み聞かせでは、登場人物に合わせて声色やリズムを変える。寝る時はささやくように、昼間は元気に明るく、と時間帯も考えに入れる。悪人を演じたときは、真に迫りすぎてママにしかられた。「息子はきょとんとした顔をしてましたけどね」

 父親も読み聞かせを楽しんで欲しいと話す。「大人になると、感情を出す機会が少ないですよね。登場人物になりきって声を出すと、ストレス解消になる。カラオケで歌うつもりで、どんどん挑戦して欲しいです」

 (文・角田奈穂子 写真・和田久士)


『ぐりとぐら』
文:
中川李枝子
絵:
大村百合子
出版社:
福音館書店
価格:
¥840(税込)
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『おやおや、おやさい』
文:
石津ちひろ
絵:
山村浩二
出版社:
福音館書店
価格:
¥840(税込)
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かねこ・たかとし  1978年、東京都生まれ。映画「ウォーターボーイズ」で注目される。子育てパパ「イクメン」としても活躍中。