どくしょ応援団

本を読もう。何を読もう? 迷ったら「どくしょ応援団」へ。親子で、ひとりで、夢中になれる本との出会いがここに!

フレー!フレー!学校図書館

■中等2年が選んだ「家族」をテーマにした本

【東京都立 桜修館中等教育学校】上位作品(生徒数159人。1人2冊まで、計317冊から)
順位タイトル著者貸し出し人数
「西の魔女が死んだ」梨木果歩19人
「佐賀のがばいばあちゃん」島田洋七12人
「幸福な食卓」瀬尾まいこ6人
「卵の緒」瀬尾まいこ6人
「東京タワー」リリー・フランキー6人
「キッドナップ・ツアー」角田光代5人
「ハッピーバースデイ」青木和雄5人
「ブレイブ・ストーリー」宮部みゆき5人
「ホームレス中学生」田村 裕5人

 中等2年の国語の授業で、「家族」をテーマにした本について「ブックトーク」をしました。ひとり2冊ずつ本を選んで、語り合う。それは素敵な時間でしたよ。生徒たちが自分の言葉で本について語る、自分の声で一部を朗読する、その物語の響きを共有する。クラス中に喜びが満ちていたように感じました。

 発表をいくつか聞いていると、家族の手ごたえを「ガサガサしたり、ざらざらしたり」と質感で表したり、「家族って一筋縄じゃいかない」「どうして、こんな親なんだろう」と悩んだりする声も。「血って?」「きずなって?」「再生って何だろう」……。そんな問いかけや、つぶやきが一人ひとりの背中から聞こえてくるようでした。

 考えてみれば重いテーマです。作品を通して家族像を考える。生徒たちのひたむきな姿が強く印象に残っています。

 ランキングに入った作品のほか、ファンタジーや絵本、詩、ノンフィクションなど幅広く読まれています。『にんじん』(ルナール作)を挙げた生徒もいました。また、『はてしない物語』(M・エンデ作)で、主人公が異世界へ入る発端が親子関係だったとわかる箇所を引用した生徒がいて、その視点の鋭さに驚きました。(司書 田辺澄子)

バックナンバー→