どくしょ応援団

本を読もう。何を読もう? 迷ったら「どくしょ応援団」へ。親子で、ひとりで、夢中になれる本との出会いがここに!

フレー!フレー!学校図書館

すてきな図書室〜ずっといたいばしょ〜

■小学1、2、3年生に人気の絵本 【京都府南丹市立 摩気小学校】
順番タイトル著者
『さるのせんせいとへびのかんごふさん』穂高順也
『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』長谷川義史
『ひみつのひきだしあけた?』あまんきみこ
『こののりものだあれ?』スヴェトラン・ユナコビッチ
『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』さいとうしのぶ
『ねえ、どれがいい?』ジョン・バーニンガム
『三びきのやぎのがらがらどん』マーシャ・ブラウン作
『おまえうまそうだな』宮西達也
『ぐりとぐら』なかがわりえこ
10『スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし』レオ・レオニ

 わたしは今年(2008年)の4月、全校児童が76名の小さな学校、摩気小学校に赴任してきました。とてもきれいな学校で、なんでもそろっている夢のような学校です。そして、極めつけが図書室です。

 入り口で上靴を脱いで入るのですが、入った瞬間、「あぁここに何時間でもいたい!」「寝ころびたい!」と思いました、正直。たくさんの本がこっちを向いて、「ようこそ!」と迎えてくれていました。それはまさしく本の顔でした。本の国に来たみたいでした。

図書室の絵本のコーナーです。窓際におすすめの絵本が並べられています。絵本は作者の名前の五十音順に並べられており、お気に入りの作家さんの本をすぐに見つけられます。

壁面は新しく入った本などを紹介しています。カバーを掲示してあるので、どんな本か一目でわかります。興味があったら下の棚に並んでいるので、すぐに借りられます。

『くまのパディントン』のシリーズを紹介しているコーナーです。手作りのタペストリーがすごくかわいいでしょ。

 摩気小学校の図書室は、今まで私が抱いていた学校の図書室のイメージとは違う雰囲気でした。今までの図書室は、本がきれいにみんな背を向けていました。本がいくらいっぱい並んでいても、わたしのようなものにはそのすごさはわかりません。本はいっぱいあっても、出会えていませんでした。

 ところが、この摩気小学校の図書室といったら、いまどきの「大人も喜ぶ絵本屋さん」のような感じ。たくさんの本がディスプレイ用のテーブルに飾ってあり、窓ぎわにもずらっと、こっちを向いて並んでいました。

 本だけではなく、手作りのお人形や模型など子ども心をくすぐり、大人心も揺さぶるアイテムが飾られていて、とにかくすてき空間になっています。

 これは誰か強い信念ある人の作り出したものに違いないと直感しました。図書指導員の岡真由美先生。その人こそ、「大人も喜ぶ絵本屋さん」の女主人だったのです。

 これは内緒ですが、わたしは本はあまり好きではありませんでした。正確に言うと、途中からイヤになっていった感じでしょうか……。家にはわりとたくさんの絵本があって、まだ文字が読めないころから、ひたすらマイワールドで読み続けるような子どもでした。しかし学校の図書室では、そう簡単にはおもしろい本には出会えません。自分では探せない現実と、根気と集中力のない性格が相まって、「本はもうええわ」となってしまったようです。

 でも、摩気小学校の図書室で、昔大好きだったたくさんの本たちと再会したら、本が好きだったことを思い出したのです。

 学校の図書室には、もっともっと絵本があっていいと思います。保育園や幼稚園のときに読んでもらった絵本も、自分で字が読めたり書けたりできるようになってから読むと、また違う感じ方があります。1年生で読んだ絵本も、3年生になって読むと、前に気づかなかったことに気づくことができます。はじめは絵ばかりで字がほとんどない絵本を読んでいる子でも、だんだんと字のある絵本を読むようになります。子どもは学校に入ったからといって、すぐに字ばっかりの本を読もうとは思っていません。園児のころに読んでもらった絵本を、今度は自分で読みたいと思っているのではないでしょうか。

 とりあえず、本の顔を子どもたちに見せてあげてください。本と向かい合ったら、子どもたちは心でいっぱい話して、勝手に仲良くなって、どんどん友だちをふやしていくみたいです。(3年生担任 尾坂志保)


わたしの大好きな本『3びきのやぎのがらがらどん』のディスプレーです。絵本の一場面が紙の工作で紹介されています。
くまのプーさんの本を、くまのプーさんがご案内。
司書の岡先生が大好きな『リサとガスパール』シリーズの本がたくさんあります。 とてもやさしい気持ちになって、友だちの大切さを感じることができる本たち。わたしも大好きです。
こんな手作りのおもちゃがあちこちで本の紹介をしてくれています。

摩気小学校にオーサービジットで荒井良二さんが来られることが決まってから、岡先生が手作りしたお人形たち!! かわいさのあまり連れて帰りたいほど。荒井良二ワールド全開です。
荒井良二ワールドへようこそ!図書室前の多目的ホールです。これも全て岡真由美先生の作品です。
図書室の入口です。お人形がウエルカムしてくれています。
図書室入ってすぐ、《今月のおすすめ》を紹介しているコーナーです。松ぼっくりで作られた恐竜がいます。本をたてているのは牛乳パック製のブックスタンドです。

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