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  高校野球

「教育の一環」という原点を大切に
開会式で一斉に行進する選手たち
開会式で一斉に行進する選手たち=07年8月8日、阪神甲子園球場で
 2007年の第89回全国高校野球選手権大会は、佐賀代表の佐賀北が初優勝を遂げました。決勝で広島代表の広陵と対戦した佐賀北は、劣勢の8回に逆転満塁本塁打を放つ劇的な勝利でした。公立高校の優勝は11年ぶりでした。

 大会は1915(大正4)年、野球を通じた青少年の健全な育成を目標に朝日新聞社が主催し、大阪・豊中グラウンドで始まりました。24(大正13)年には、球児たちのために阪神甲子園球場が建設されました。以来、甲子園は高校野球のドラマの舞台となっています。戦争による中断がありましたが、46(昭和21)年からは、創設された日本高等学校野球連盟とともに大会を主催してきました。

 第1回大会の参加は全国で73校でした。第89回大会の参加は4081校を数えました。甲子園を目指す大会は6月から全国で始まります。各地の朝日新聞社の取材網が都道府県高校野球連盟とともに大会運営を担い、取材にあたります。勝ち抜いた代表校が甲子園に集まると、各地から記者が同行し、代表校のプレーを丹念に報道します。

初優勝に喜ぶ佐賀北の選手たち
初優勝に喜ぶ佐賀北の選手たち=07年8月22日、阪神甲子園球場で

 数多くの名勝負があり、甲子園の魅力は語り継がれています。第89回大会でも佐賀北が、大きな足跡を残しました。大会初日の開幕試合に勝ったあと、2回戦で宇治山田商(三重)と延長15回引き分け再試合を制して勝ち上がりました。準々決勝の帝京戦でも延長13回を戦っており、開幕試合から決勝まで甲子園でプレーを続け、7試合で計73イニングの1大会最多イニングの新記録をつくりました。

 引き分け再試合が決勝で演じられた例もあります。06年の第88回大会で早稲田実(西東京)対駒大苫小牧(南北海道)が引き分け再試合の熱闘を演じ、早稲田実が3連覇を目指した駒大苫小牧を下しました。69年の第51回大会決勝でも松山商(愛媛)と三沢(青森)が引き分け再試合(当時は延長18回)を戦い、松山商が勝ちました。

 日本高校野球連盟の調査によると、全国の野球部員数は16万8501人を数え、10年連続で過去最多を更新しています。一方で学校の統廃合に伴い、複数校で連合チームを結成して出場する道もあります。第89回大会では46の連合チームが参加しました。

 08年には第90回大会という大きな節目を迎えます。朝日新聞社は「教育の一環」である高校野球の原点を大切にし、球児たちの夢を応援し続けます。

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