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  コーポレート・コミュニケーション

読者により近づくCSの最前線

 朝日新聞社と読者との関係をぐっと近づける仕事をしているのがコーポレート・コミュニケーション(CC)本部です。広報、CS推進、宣伝、読書推進が主な柱です。企業の社会的責任が問われる現代、朝日新聞社が発信する企業情報は読者にとどまらず、社会で暮らす人々、他のマスコミ、オピニオンリーダー、社員とその家族など、あらゆる関係者(ステークホルダー)に十分配慮した統一性のあるものでなければなりません。全社レベルでその双方向の窓口となるよう07年4月、広報宣伝本部を拡充してCC本部に生まれ変わりました。

読者からの問い合わせに答える広報部員
読者からの問い合わせに答える広報部員
■広報

 朝日新聞社を代表して読者と向き合う窓口です。東京、大阪、西部、名古屋の各本社と北海道支社にあります。読者からの意見や苦情に謙虚に耳を傾け、問い合わせには親身にお答えするよう心がけています。「記事に励まされた」とのうれしい声もあれば、記事の間違い指摘も残念ながらあります。事件・事故に絡んだ情報提供もあります。いずれの場合でも関係部門に伝え、すばやい対応がとれるよう全社的な態勢をとっています。

 応答件数は年間で22万件にのぼります。対外的な広報の役割も担い、他のメディアからの取材にも応じています。

■CS推進

 CSは、Customer Satisfaction(お客様満足)の略。朝日新聞社では、新聞を中心としたさまざまな商品・サービスで、みなさまに支持され満足していただけるよう「CS指針」を掲げて取り組んでいます。
東京本社を見学するみなさん
印刷の仕組みの説明を聞く見学者たち

1.それは、読者の力になれる情報か
2.それは、すべての点で選ばれる品質か
3.それは、世間から支持される行動か

 この指針を日々の仕事で具体化するのが「CSアクションプログラム」です。各部門が「正確で分かりやすい記事」「販売や紙面品質の苦情への迅速で丁寧な対応」「礼儀正しいセールス」などの目標を設定し、毎年、達成度を検証しています。

 また、全国各地でシンポジウムや講演会、新聞づくりの体験学習などを開催し、読者との交流を深めています。05年から全国巡回している「めぐみちゃんと家族のメッセージ 横田滋写真展」には、07年5月までに約22万人の来場がありました。「おやじを語るプロジェクト」では読者からエッセーを募集し、単行本化を企画しました。父親を語ることから家族や子育てを考え、社会を変えようと呼びかけています。

 各本社や工場では、見学者をお迎えしています。東京、大阪の両本社では見学コースを改修し、輪転機を間近で見られるようになりました。最新設備を誇る阪神工場など、06年度の見学者は全社で約6万5千人に上りました。

ポスターイメージ
「環境」「教育」「医療」の3テーマをアピールするポスター
最新の号外車
最新の号外車。様々なイベントで活躍している
■宣伝

 宣伝部門は、テレビやラジオCM、さらに駅のポスターやチラシなどを通して、朝日新聞の紙面の中身や企業イメージを広く伝えるための仕事をしています。06年1月から「言葉のチカラを信じている」というキャッチコピーで始まった「ジャーナリスト宣言。」のCMは、大きな反響を呼びました。

 また、08年5月から始まった、「環境」「医療」「教育」を重点テーマとしたキャンペーンでは、駅ポスターや車内広告を中心に、記事そのものを中心に据えた広告表現を用いて、朝日新聞のこれからの取り組みを強く印象づけています。このほか、大学入試での出題数No.1 の実績をもとに展開している「大学入試キャンペーン」では、主にリーフレットや冊子を使って紙面のアピールをしています。

 イベント関係では、特別な号外車を活用し、少年少女サッカー教室や高校野球などに派遣、速報の記念号外を製作して後日自宅に届けるサービスもしています。この号外車は、04年10月と07年7月に発生した中越地方の地震でも活躍し、水道やガスなどのライフライン情報に絞った号外を現地で発行し、被災者に手渡して喜ばれました。

■読書推進

工藤直子さん
「心に引っかかった言葉は、心のポケットにしまって、おりおり思い出してみて」と語りかける工藤直子さん=08年1月9日、東京都千代田区で
 活字離れが懸念されるなか、もっと若い人たちに活字に文字に親しんでもらおうと、さまざまな読書推進の企画を進めています。

 ひとつが「オーサー・ビジット」です。これは、人気の本の作者(オーサー)たちに全国各地の学校を訪ねてもらい(ビジット)、その人ならではの授業をしてもらうというプロジェクトです。本の作者と直接、出会う感激を味わってもらうことで、いっそう幅広く、深く、読書の楽しさを感じてもらおうと、03年にスタートしました。今年で6年目になります。対象は全国の小・中・高校などです。これまでに詩人の谷川俊太郎さん、作家のあさのあつこさん、上橋菜穂子さん、詩人で童話作家の工藤直子さん、解剖学者の養老孟司さん、登山家の野口健さんたちが講師として参加しています。

 もうひとつは、子どもや若い人たちに向けた読書案内紙面づくりです。乳幼児や小学生が楽しめる絵本・物語を紹介する「おはなしのくに」、中・高校生の心に響く本やヤングアダルトの話題の本をガイドする「ブックサーフィン」など、大人向けの読書面とはひと味違う紙面をつくっています。

 ほかに、大学生に向けて、大学生協連の読書企画「読書マラソン」を数年前からバックアップしています。本を読んで見知らぬ世界に思いをはせる、あるいは、みずから問いを立て、本を読みながらじっくり考えて自分なりの答えを見いだす。そうした喜び、楽しみをひとりでも多くの人に味わってもらえたら……。そんな願いを込めて、朝日新聞社は読書推進活動に取り組んでいます。


 関連情報 


 オーサー・ビジット

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