お気づきでしょうか? 07年4月から、朝日新聞の紙面は大きく変わりました。「紙面を思い切って変えよう」。私たちが、そう決心した理由は二つの問いでした。「私たちは本当に読者が読みたい新聞、わかりやすい新聞を作っているだろうか」。
そして、「インターネット時代に新聞はどんなニュースを発信したらいいのか」。だれでも「こんなことが知りたい」と思い立てば、パソコンや携帯電話でいつでもどこでも検索でき、簡単に情報が手に入る時代です。「だったら新聞はもういらないのか」。私たちは考えました。「新聞だからこそ伝えられるニュースがあるはずだ」。
1年にわたる議論の末、それを形にしたのが新紙面です。
まず、新聞の顔ともいえる朝刊の1面を変えました。朝は忙しくてゆっくり新聞を読む暇がありません。ならば、1分でその朝の主なニュースがわかるようにしよう。そうして生まれたのが、ニュースを短くまとめた大型のインデックスです。
また、政治や経済など、前の日に起きた様々なニュースを載せていた2面と3面を大胆に変えました。「こま切れの記事を読んでもよくわからない」といった声をいただいたからです。重視したのは新聞の得意分野である、「深掘り」と「発信」です。
2面は「きょうがわかる」をテーマに、たくさんのニュースの中からその日の一番を選び、多角的に掘り下げて背景を探る「時時刻刻」をメーンにしました。複雑な事柄をわかりやすく伝えるため、図表やグラフも充実しました。
フクロウたちが記者に質問し、Q&A方式でニュースをやさしく解説する人気の連載「ニュースがわからん!」も第3社会面から2面に移しました。
3面は「あしたを考える」がテーマです。隠れた問題を掘り起こす、これから起こる問題を先取りして「論争の出発点」になる面、そんな新聞ならではの面を目指しています。
生活面も一新しました。日々の暮らしの不安を少しでも解消してくため、「あなたの安心」を連日掲載、男性の投稿欄「男のひといき」も新設しました。教育面はページを増やしました。大学面を設け、進学を控えた高校生にも役立つ紙面にしました。
「読者と一緒に歩いていく新聞」を目指して、私たちは紙面を刷新しました。でも、改革はこれで終わりではありません。「読者が求める記事とは」「新聞だからこそ伝えられるニュースとは」。これからも、この二つの問いを自分たちに投げかけ、朝日新聞は変わり続けます。