ジャーナリスト学校

■月刊Journalism

【2017年03号のご案内】        ≪3月10日発売≫

 「Journalism」3月号は 「震災6年、原発と福島」 を特集しました。

 東日本大震災による福島第一原発事故からまもなく6年となる今年1月、2号機の原子炉圧力容器の真下に溶け落ちた核燃料と見られる黒い塊を遠隔カメラでようやく見つけました。事故以来、直接確認したのはこれが初めてでした。

 2月には調査ロボットを2号機の格納容器内に投入しましたが、途中で動けなくなり、ロボットの回収も断念しました。この地点で毎時210シーベルト。人が2分で死亡する線量でした。格納容器内の環境が想像以上に悪く、収束のメドは依然立っていません。

 一方、政府は帰還困難区域を除き、避難指示を今年3月までに解除する方針を示し、被災者に帰還するか否かの判断を迫っています。これに伴って東電や政府は賠償や生活支援の打ち切りを始めていて、「生活再建できない人の切り捨て」との批判も出ています。

 福島では先が見えず、問題も山積状態です。本号は原発と福島を考えました。

2017年3月号の内容(目次)

Journalism2017年03月号表紙

[ 特集 ]「 震災6年、原発と福島 」
◎ カラーグラビア
  フクシマ 無窮 ─ 避難指示区域のいま
写真と文= 渡辺幹夫
     (朝日新聞社ジャーナリスト学校ディレクター)
◎ < 座談会 >
  未曽有の惨事を経て見えてきた
  日本の 「 原子力 」 の問題点と課題
吉岡 斉 (九州大学教授)
佐藤 暁 (原子力コンサルタント)
山地憲治 (地球環境産業技術研究機構理事)
竹内敬二 (元朝日新聞編集委員=司会)
◎ SNS呼びかけと、身の危険がないデモ
  「 災後 」 に息を吹き返した参加民主主義
五野井郁夫 (高千穂大学教授)
◎ 「 隠す 」「 やったふりをする 」「 押しつける 」
  民主主義を破壊する政府の「 棄民政策 」
日野行介 (毎日新聞特別報道グループ記者)
◎ 原発は日本経済を衰退させる大不良債権
  屋台骨が傾ぐ電力会社、重電機メーカー
金子 勝 (慶應義塾大学教授)
◎ 刻々と変化する子どもの状況を踏まえ
  「 避難いじめ 」 を招かない情報発信を
本多 環 (福島大学うつくしまふくしま未来支援センターこども支援部門特任教授)
◎ 放射線問題は 「 定量的な考え 」 で判断を
  福島県民として中央の報道に思うこと
大森 真 (飯舘村任期付職員、元テレビユー福島報道局長)
◎ 深刻化する甲状腺がんの多発
  許されぬ政府の帰還政策
崎山比早子 (医学博士、高木学校メンバー)
◎ 再定住を進めるコミュニティ施策に疑問
  外に広がる被災者像をメディアは伝えよ
吉原直樹 (大妻女子大学教授、東北大学名誉教授)
◎ 福島に育てられ原発専門家になった私が
  東京電力を辞めて伝えたかったこととは
吉川彰浩 (一般社団法人AFW運営、元東電社員)
◎ 硬直化した賠償制度や行政の支援策
  復興のはざまで苦悩する福島を見届ける
鎌田喜之 (福島民報社編集局次長)
◎ 推進と反原発、二つに分かれ先鋭化する情報
  テレビは視聴者の 「 深い関心 」 に応えられるか
萩原 豊 (TBSテレビ報道局「NEWS23」番組プロデューサー・編集長)
◎ 原発エンターテインメント映画に込めた
  「 事故を忘れてよいのか? 」 という問い
大塚 馨 (映画プロデューサー)
 〈 連載 〉 記者講座 科学ニュースの伝え方 ㊦ 
▶難解でも逃げるな
世の中に深くかかわる 「 純粋科学 」 記事
日本初のノーベル賞報道を 「 書き直す 」
尾関 章 (科学ジャーナリスト、元朝日新聞科学医療部長)
海外メディア報告
トランプ政権への有効な批判を模索
米メディアの照準は 「 利益相反 」 問題
冷泉彰彦 (在米作家、ジャーナリスト)
[ メディア・リポート ]
新 聞
沖縄と原発事故に重なる中央の周縁視
現場の声と事実を伝える地元紙の使命
寺島英弥 (河北新報社編集委員)
放 送
愚直に取材しデマをつぶしていく
ポスト・トゥルース時代の報道 の役割
金平茂紀 (TBS「報道特集」キャスター)
出 版
デジタルネイティブの漫画離れ、
雑誌離れに打つ手はあるのか
植村八潮 (専修大学教授)
ネット
ネットの誹謗中傷にはどんな手を打つか
実装されるか、悪口を察知するAI
小林啓倫 (アクセンチュア株式会社金融サービス本部マネジャー)
[ 朝日新聞全国世論調査詳報 ]
◎ 2017年1月定例RDD調査
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