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(?ふしぎ探検隊)京葉道路 東京−千葉 上りと下りで違う料金 /東京都

11月18日付朝刊28ページ 都・2地方

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1日に約30万台が利用する京葉道路=千葉県市川市の原木IC <イラスト・べつやくれい>

 「同じ区間の上下で料金が違うし、無料の区間もあるんです」。東京と千葉を結ぶ京葉道路を休日に利用するという、千葉県船橋市の会社員、前田亮太さん(30)からこんな話を聞いた。

 本当? なぜ? 実際に走ってみることにした。

 下りの起点となる江戸川区の国道14号一之江橋西交差点に、起点を示す「0」キロポストがある。気をつけないと見落としてしまうが、1キロポスト付近で京葉道路の案内板が出てきた。

 首都高速からのルートと高架で合流するが料金所はない。江戸川を渡って千葉県に入ると、市川、原木、船橋、花輪、幕張、武石……。インターチェンジ(IC)が続く。料金所は船橋本線やICにあり、普通車の最低料金は100円、終点の蘇我まで片道600円だ。

 乗り降りしているうち、問題の箇所は、花輪IC料金所にあることがわかった。下り入り口の料金所で100円を徴収するが、上り出口には料金所がないため素通りできる。つまり下りの入り口でかかる100円が、上り出口ではかからないのだ。

 そのせいか、花輪の上り出口に車列が出来て、比較的混雑していた。さらにICに料金所が設けられていない篠崎―市川、幕張―武石の上下は無料区間になっている。

 疑問を、道路を管理しているネクスコ東日本千葉管理事務所にぶつけてみた。

 答えはこうだ。京葉道路が開通後、京葉工業地帯への乗り入れや、沿道開発などで利用台数が急増した。次々とICが設置されたが、料金所は建設コストや設置による渋滞の心配もあって、全ICには設けられなかったのだという。

 佐藤達雄・工務担当課長は「無料開放ではなく、やむなく料金を徴収していない区間がある、ということです」と説明する。

 今のところは、新たな料金所開設の計画はないという。しばらく無料区間や料金の差額問題は続きそうだ。

 下り幕張PAで、ETCの利用明細を打ち出していた千葉県成田市の運送業男性(50)は「仲間と情報交換し、安いルートを互いに教え合っている。都内からトーカン(東関東道)に入るなら我慢して一般道を走り、幕張から乗る。そうすると京葉の料金はかからないからね」と教えてくれた。(佐々木和彦)

 <京葉道路> 1960年に江戸川区―千葉県船橋市間約8.7キロが開通、国内初の自動車専用道路。徐々に延伸し、蘇我ICを経て95年館山道に接続した。延長35.7キロで1日の利用約30万台。国道14号、同16号のバイパスにもなっている。

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